バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

8月28日(火)の夜、「スパークリングワイン種類別飲み比べ」を開催しました。
会場は東京・港区芝の「三田バル」です。

まだまだ残暑きびしい夕べには、キリリと冷えたスパークリングワインが最高ですね。
今回はそれぞれ味わいに特徴がある4種類のスパークリングワインを飲み比べしました。

IMG_3730a

写真左から順に、

①「天使のアスティ」という名のアスティ・スプマンテ。
本日唯一の甘口スパークリングワインです。

アスティはイタリア北西部ピエモンテ州の有名な産地ですね。
カジュアルなスパークリングワインが世界中で売られています。

フレッシュ&フルーティでチャーミングな、初心者にも飲みやすい味わいです。
まずはこちらで乾杯しました。

IMG_4879

②イタリア東北部のヴェネト州名産のスパークリングワイン
「プロセッコ」です。
同州でトップクラスの品質と知名度を誇るアレグリーニが造る、ミレジメ(2016年)つきのプロセッコ。

洋梨を思わせる香り、柑橘系果実を思わせるキリッとした果実味。
こちらもフレッシュ爽やかなタイプのスパークリングワインです。

比較的シャープな辛口で、夏の昼下がりにピッタリでしょう。
バールなどで軽食やつまみに合わせて楽しむには最高ですね。

IMG_4886

③ドイツ銘醸地ラインガウ地方で造られる、辛口の「ゼクト」です。
シャンパーニュと同じ伝統製法(瓶内二次発酵方式)の本格的スパークリングワイン。

ブドウ品種はリースリング100%で、品種特性の青リンゴの香りがします。
色調が①②に比べて濃く、口当たりもふくよかでボディーがしっかりと感じられます。

熟したリンゴのような果実味とエレガントな酸味のバランスが良く、
飲み込んだ後の口中に残る余韻も長い、大変すばらしいゼクトですね。

④はルイ・ロデレールのブリュット・プルミエ。正真正銘の「シャンパーニュ」です。
フランスのシャンパーニュ地方で造られたスパークリングワインしかシャンパーニュと呼ぶことはできません。

きれいなゴールド色で、泡がキメ細やか、かつ泡の持続性も高いです。
ブリオッシュやトーストのような香ばしい香りが、③以上に力強く感じられます。

口当たりがクリーミーでやわらか。
バランスのとれた果実味と酸味だけでなく若干のスモーキーさを伴い、やや熟成のニュアンスも感じられます。
全体として複雑性に富み、余韻も長く、やはり本日の4種の中では「さすがシャンパーニュ」といった貫禄です。

ちなみに4種のうち①②はシャルマ方式、③④は伝統方式で造られたスパークリングワインです。

imgs-0001
楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。
ひとくちに「スパークリングワイン」と言っても、味わいやスタイルにいろいろな違いがあることをジックリ体感できた会だったと思います。

ぼくたちバイザグラスのワインイベント、次回は9月19日(水)19時~21時に「気軽にイタリアワイン!」と題するワインの集いを開催します(お料理3皿つき)。
会場は久々のVASHON日本橋兜町店(地下鉄「茅場町」駅から徒歩2分、「日本橋」駅から徒歩5分)です。
【詳細はこちら】https://www.bytheglass.jp/wine-seminar20180919

気楽にイタリアワインを楽しみたい方、ぜひご参加ください!
初めての方もお一人様もお気軽にどうぞ!

(バイザグラス株式会社 代表取締役・ソムリエ 松沢裕之)