バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

5月23日(水)の夜、お気楽ワインセミナー「旨い日本ワインを気軽に和食とともに」を東京・秋葉原のBAR Gauge(ゲージ)にて開催しました。

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「日本ワイン」とは国産ブドウのみを原料として日本国内で造られたワインのこと。

今回は気軽に和食を楽しみながら、日本ワインの魅力に迫ってみよう!というセミナーです。
日本ならではのテロワールと生産者のワイン造りへの情熱が実感できる日本ワインをセレクトしました。

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今回ご紹介したワインは3種です。
● 白ワイン①
 秩父ブラン 北天の雫 2017(兎田ワイナリー|埼玉県秩父市)
● 白ワイン②
 菊鹿シャルドネ 2017-2016(熊本ワイン|熊本県熊本市)
● 赤ワイン
 マスカットベーリーA樽熟成キュヴェ・イケガワ 2011(シャトー酒折|山梨県甲府市)

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いつもは私、松沢裕之が進行役を務めているのですが、
今回のワインセミナーはソムリエール犬飼雅恵が中心になって進めていきました。

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ひと皿めは、鱧(はも)湯引き、梅貝旨煮、イワシオイル漬けの3種盛り合わせです。
食材自体が持つ旨みと、甘みを伴う繊細な味付けが、秩父ワイン北天の雫のほのかな甘みと絶妙にマッチします。

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さっそく秩父ワインのテイスティングに入ります。
まずは外観のチェックからスタート。

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北天の雫は、リースリングと日本のヤマブドウを交配して日本で生まれたブドウ品種。
すこし残糖分があり、上品な甘味を伴う軽やかな白ワインです。

この秩父ブラン北天の雫は、現地でしか買えない限定品。
秩父の生産者のエピソードも交えながら、このワインについてゲストの皆さまにお話しています。

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ふた皿めの料理は、松坂ポークと新じゃがのやわらか煮込みです。
お肉がとても柔らかく、デリケートな味付けの出汁とよく馴染んでいます。
じゃがいももフレッシュ感に溢れ、とても美味しいです。

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合わせたワインは熊本のシャルドネ。
熟したリンゴ、完熟した桃、さらにはパイナップルのようなトロピカルフレーバーさえ感じられる、とても果実味溢れる白ワインです。

樽香も感じられますが、それほど強くは主張していません。
石灰質土壌なのか適度なミネラル感があり、後味も繊細で非常に優れた白ワインです。
もちろん料理のデリケートさとの相性はバッチリでした。

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つぎにカマンベールチーズとハーブのクリームチーズを楽しんだ後、
濃厚海老ダシ温うどん。

この温うどん、ほっぺが落ちるほど美味しいです。
海老由来の濃厚で複雑な旨みと、稲庭うどん風の細めで引き締まった麺が、見事に調和しています。

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3つめのワインは今回唯一の赤ワイン。
山梨県甲府市でシャトー酒折が造る、樽熟成したマスカット・ベーリーAのワインです。

このキュヴェ・イケガワは、これまでのマスカット・ベーリーAのスタイルを一新し、マスカット・ベーリーAの最高峰を目指して2005年ヴィンテージから造られているものです。

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一般にマスカット・ベーリーAというとイチゴドロップのようなジューシー感と独特の香りがあって、人によって好みの分かれる品種だと思います。

でも、このキュヴェ・イケガワ樽熟成は別格です。
ベリー系果実のよく熟したニュアンスに樽熟成による落ち着きが加わり、とてもエレガントできれいに造られています。
この本格派のマスカット・ベーリーA、ぜひブルゴーニュグラスで楽しみたいワインですね。

今回予定していたワインは以上3種類でしたが、
さらに、常連の女性ゲストの方が面白いワインを提供してくださいました。

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東京の練馬区大泉学園町にある「東京ワイナリー」のワインTAKAOです。
地元で栽培される高尾というブドウ品種から造られる、ロゼワイン。
高尾という名はもちろん、東京の名山である高尾山にちなんで命名されたものです。

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このTAKAO、無濾過で瓶詰めされており、滓(オリ)も合わせて楽しみたいワインです。
日本ワインらしい、食用ブドウの皮を剥いたときのような香り。
口に含むと巨峰をかじったときのような、あるいはザクロのような、繊細でキュンとくるような甘酸っぱさを感じます。
それほど重くない味付けの、日本の食事一般にとてもよく合うワインだと思いました。

差し入れ、どうもありがとうございました!

ぼくたちバイザグラスのお気楽ワインセミナー、これからも定期的に開催していきます。
ワインセミナーの予定は、バイザグラスのウェブサイトFacebookページでお知らせします。

ご興味のある方は、ぜひ一度ご参加してみてくださいね。

(バイザグラス株式会社 代表取締役・ソムリエ 松沢裕之)

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