バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。
2月15日の木曜日の夜、本年2回目のお気楽ワインセミナー
「ローヌ渓谷の太陽の恵みをたっぷり受けた陽気なワインと美味しい料理を楽しむ会」
を開催しました。
東京・日本橋にあるVASHON日本橋兜町で、ぼくたちバイザグラスがほぼ毎月、定期的に開催しているお食事付きのワインセミナーです。
美味しい料理を楽しみながら、各回のテーマのワインについて学習します。
今回のテーマは、南仏ローヌ地方のワイン。
南北ローヌの個性がわかりやすいワインをセレクトしました。
まずローヌ地方の概要やブドウ品種、産地の特徴など基本的なレクチャーを行ったあと、
ひとつめの白ワインで乾杯しました。
ローヌの有力生産者ギガルが造る、クローズ・エルミタージュの白ワイン。
ブドウ品種はマルサンヌ95%、ルーサンヌ5%です。
とろんとした口当たりで口中にまとわりつく感じ・・・酸味はそれほどなく、どことなくオイリーでボリューム感のある「南」らしい白ワインです。
合わせたのは自家製塩豚ベーコンのリヨン風サラダ。
肉厚なベーコンとポーチドエッグのややボリューミィなサラダです。
白ワインのオイリーさが、脂身のあるベーコンや半熟のエッグとよく調和しますね。
キッチンでは次の料理が着々とスタンバイ。
ラム肉の自家製パテ・ド・カンパーニュ農園風、ブリーチーズ添えです。
いあぁ~このパテ・ド・カンパーニュ、とても美味しいです。
ラム肉ならではの個性ある風味とスパイシー感がよく出ており、これに合わせるワインにも当然、力強い個性が求められるでしょう。
まずは、今日2つめの白ワインとして、コート・デュ・ローヌ “ヴィオニエ” を用意しました。
ブドウ品種はヴィオニエ100%で、アルコール度数14.5%もある白ワインです。
みんなでテイスティング・・・非常に香りのボリュームが強くアロマチック。
黄桃、熟したアンズ、マンゴーのようなトロピカルフルーツのニュアンスを伴う香りです。
辛口の白ワインですが口に含んだ瞬間、少し甘く感じます。
酸味はおだやかで、黄色い果実の凝縮感があります。
ヴィオニエはパンチが強くて合わせる料理はなかなか難しいのですが、
ラム肉のパテ・ド・カンパーニュは、ヴィオニエのような個性の強い白ワインとよく合いました。
お店の方からお料理の説明もして頂いています。
パテのサイズも大きめなので、次の赤ワインとも合わせてみるため少し残しておくことに。
そして、赤ワインが登場。北ローヌ地方のサン・ジョゼフです。
法定ではシラーのほか10%まではルーサンヌ&マルサンヌを混ぜることができますが、
今回用意したサン・ジョゼフはシラー100%のもの。
濃い紫がかったルビー色の外観ですね。
ワインの説明にも気合が入ってきました (笑)
ローヌ地方のシラーらしい典型的な黒コショウのスパイス香、そしてスミレ、やや熟した黒系果実の香り。
香りが非常に開いており、飲み頃であることを感じさせます。
タンニンがしっかり、酸味も程よく存在し、とてもバランスが良い状態です。
ラム肉の持つ野性味の部分とスパイシーさが、シラーの特性とよくシンクロしていました。
そして3皿目は、牛ほほ肉の赤ワイン煮込み、グリュイエールチーズのドフィノワーズ添えです。
赤ワインでお肉がトロンと柔らかくなるまでじっくり煮込まれており、とても深みのある上質な味わい。
ほほが痛くなるくらい美味しいです。
もちろんシラーとも合いますが、ここは、もうひとつの赤ワインとしてシャトーヌフ・デュ・パプを。
グルナッシュ94%、シラーのワインに比べると色調がやや淡いのが外観の特徴です。
用意したシャトーヌフ・デュ・パプはヴィンテージ2015年と若いこともあり、非常にパワフル。
このワイン、なんとアルコール度数15% (!)
黒系果実の甘そうな香りだけでなく、アルコールの揮発性も感じさせる、ふくよかな香りです。
辛口赤ワインですが、口に含むとアタックから甘味を感じます。
酸味はほとんど感じられず、果実味、アルコール感、タンニンがパワフルに迫ってきます。。
まだ粗削り感がありますが奥行きがあり、ふくよかで丸みのあるボリューム感あふれる赤ワインです。
このワインの丸みとボリューム感が、とても柔らかく煮込まれたほほ肉の食感や風味とよく溶け合います。
面白いことに、添えられたドフィノワーズのクリーミィさともよく合いました。
ここまで食べると、もう完全にお腹いっぱい、満足感いっぱい。。
あとはワインを楽しみながら、ワイワイ楽しむしかありませんね ^^
楽しい夜はまだまだ続きます。
〆(シメ)に、南ローヌ地方のV.D.N.(天然甘口ワイン)であるミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズを皆さんに楽しんで頂きました。
ぼくたちバイザグラスが主催する、VASHON日本橋兜町店でのお食事つきワインセミナー。
ほぼ毎月開催しています。
次回は3月22日(木)19時~21時に、
「古くて新しい激動の生産国スペインのワインと美味しい”肉”を楽しむ会」(仮題)
と題して、スペインワインと肉をテーマに開催します。
近日中にウェブサイトで詳細をお知らせします。
ご興味ある方は、ぜひご参加くださいませ!
初めての方も、おひとり様でも、お気軽にご参加いただけます。
バイザグラススタッフ一同、あなたとの出会いを楽しみにしています。
(バイザグラス株式会社 代表取締役・ソムリエ 松沢裕之)
2月15日の木曜日の夜、本年2回目のお気楽ワインセミナー
「ローヌ渓谷の太陽の恵みをたっぷり受けた陽気なワインと美味しい料理を楽しむ会」
を開催しました。
東京・日本橋にあるVASHON日本橋兜町で、ぼくたちバイザグラスがほぼ毎月、定期的に開催しているお食事付きのワインセミナーです。
美味しい料理を楽しみながら、各回のテーマのワインについて学習します。
今回のテーマは、南仏ローヌ地方のワイン。
南北ローヌの個性がわかりやすいワインをセレクトしました。
まずローヌ地方の概要やブドウ品種、産地の特徴など基本的なレクチャーを行ったあと、
ひとつめの白ワインで乾杯しました。
ローヌの有力生産者ギガルが造る、クローズ・エルミタージュの白ワイン。
ブドウ品種はマルサンヌ95%、ルーサンヌ5%です。
とろんとした口当たりで口中にまとわりつく感じ・・・酸味はそれほどなく、どことなくオイリーでボリューム感のある「南」らしい白ワインです。
合わせたのは自家製塩豚ベーコンのリヨン風サラダ。
肉厚なベーコンとポーチドエッグのややボリューミィなサラダです。
白ワインのオイリーさが、脂身のあるベーコンや半熟のエッグとよく調和しますね。
キッチンでは次の料理が着々とスタンバイ。
ラム肉の自家製パテ・ド・カンパーニュ農園風、ブリーチーズ添えです。
いあぁ~このパテ・ド・カンパーニュ、とても美味しいです。
ラム肉ならではの個性ある風味とスパイシー感がよく出ており、これに合わせるワインにも当然、力強い個性が求められるでしょう。
まずは、今日2つめの白ワインとして、コート・デュ・ローヌ “ヴィオニエ” を用意しました。
ブドウ品種はヴィオニエ100%で、アルコール度数14.5%もある白ワインです。
みんなでテイスティング・・・非常に香りのボリュームが強くアロマチック。
黄桃、熟したアンズ、マンゴーのようなトロピカルフルーツのニュアンスを伴う香りです。
辛口の白ワインですが口に含んだ瞬間、少し甘く感じます。
酸味はおだやかで、黄色い果実の凝縮感があります。
ヴィオニエはパンチが強くて合わせる料理はなかなか難しいのですが、
ラム肉のパテ・ド・カンパーニュは、ヴィオニエのような個性の強い白ワインとよく合いました。
お店の方からお料理の説明もして頂いています。
パテのサイズも大きめなので、次の赤ワインとも合わせてみるため少し残しておくことに。
そして、赤ワインが登場。北ローヌ地方のサン・ジョゼフです。
法定ではシラーのほか10%まではルーサンヌ&マルサンヌを混ぜることができますが、
今回用意したサン・ジョゼフはシラー100%のもの。
濃い紫がかったルビー色の外観ですね。
ワインの説明にも気合が入ってきました (笑)
ローヌ地方のシラーらしい典型的な黒コショウのスパイス香、そしてスミレ、やや熟した黒系果実の香り。
香りが非常に開いており、飲み頃であることを感じさせます。
タンニンがしっかり、酸味も程よく存在し、とてもバランスが良い状態です。
ラム肉の持つ野性味の部分とスパイシーさが、シラーの特性とよくシンクロしていました。
そして3皿目は、牛ほほ肉の赤ワイン煮込み、グリュイエールチーズのドフィノワーズ添えです。
赤ワインでお肉がトロンと柔らかくなるまでじっくり煮込まれており、とても深みのある上質な味わい。
ほほが痛くなるくらい美味しいです。
もちろんシラーとも合いますが、ここは、もうひとつの赤ワインとしてシャトーヌフ・デュ・パプを。
グルナッシュ94%、シラーのワインに比べると色調がやや淡いのが外観の特徴です。
用意したシャトーヌフ・デュ・パプはヴィンテージ2015年と若いこともあり、非常にパワフル。
このワイン、なんとアルコール度数15% (!)
黒系果実の甘そうな香りだけでなく、アルコールの揮発性も感じさせる、ふくよかな香りです。
辛口赤ワインですが、口に含むとアタックから甘味を感じます。
酸味はほとんど感じられず、果実味、アルコール感、タンニンがパワフルに迫ってきます。。
まだ粗削り感がありますが奥行きがあり、ふくよかで丸みのあるボリューム感あふれる赤ワインです。
このワインの丸みとボリューム感が、とても柔らかく煮込まれたほほ肉の食感や風味とよく溶け合います。
面白いことに、添えられたドフィノワーズのクリーミィさともよく合いました。
ここまで食べると、もう完全にお腹いっぱい、満足感いっぱい。。
あとはワインを楽しみながら、ワイワイ楽しむしかありませんね ^^
楽しい夜はまだまだ続きます。
〆(シメ)に、南ローヌ地方のV.D.N.(天然甘口ワイン)であるミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズを皆さんに楽しんで頂きました。
ぼくたちバイザグラスが主催する、VASHON日本橋兜町店でのお食事つきワインセミナー。
ほぼ毎月開催しています。
次回は3月22日(木)19時~21時に、
「古くて新しい激動の生産国スペインのワインと美味しい”肉”を楽しむ会」(仮題)
と題して、スペインワインと肉をテーマに開催します。
近日中にウェブサイトで詳細をお知らせします。
ご興味ある方は、ぜひご参加くださいませ!
初めての方も、おひとり様でも、お気軽にご参加いただけます。
バイザグラススタッフ一同、あなたとの出会いを楽しみにしています。
(バイザグラス株式会社 代表取締役・ソムリエ 松沢裕之)