バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。
カリフォルニアワインの産地としてとくに有名なのはナパとソノマですが、周辺にも良質なワインを産み出す産地があります。
そのひとつ、メンドシーノ・カウンティ Mendocino County はソノマのすぐ北隣にある産地です。
風光明媚なカリフォルニアの海岸線をサンフランシスコから1号線を走って北上すると、古風で趣のあるメンドシーノの町につきます。
ナパやソノマより観光客も少なめです。
メンドシーノの中でもとりわけ冷涼なアンダーソン・ヴァレー Anderson Valley はシャルドネ、ピノ・ノワール、ゲヴュルツトラミネール、リースリングなどの育成に理想的な土地で、スパークリングワインの生産にも最適です。
海抜が高く、太平洋から吹く冷たい海風と霧の影響を受け、真夏でも平均気温は23℃程度というとても冷涼な気候です。
そのため、ゆっくりとブドウが成熟し、糖度と酸味を備えたスパークリングワインに適したブドウが育ちます。
アンダーソン・ヴァレーは以前から良質のスパークリングワイン産地として知られていました。

フランスのシャンパーニュメゾンであるルイ・ロデレール社は1982年、アメリカでスパークリングワイン生産を始めるにあたって、ナパやソノマを素通りしてアンダーソン・ヴァレーにやって来ました。
カリフォルニアでは珍しい "自社畑100%" のブドウで造るカルテット Quartet ブランドは、短期間のうちに成功を収めています。
「アメリカにおける最高品質のスパークリングワインを造る」ことを目標に掲げて1981年にアンダーソン・ヴァレーに設立されたシャッフェンベルガー Scharffenberger も有名な造り手です。
ぼくはバイザグラスのワインセミナーで、カルテットやシャッフェンベルガーのスパークリングワインをたまに使用することがあります。
ロデレール社のカルテットは、フレッシュな酸味とともに果実味が豊かで、ボディのあるスパークリングワインです。
シャルドネとピノ・ノワールから、シャンパーニュと同じく瓶内二次発酵方式で造られますが、シャンパーニュに比べるとかなりリッチで、辛口でもかすかに甘みすら感じられます。
シャッフェンベルガーは、口当たりがリッチでややクリーミーなスパークリングワインです。
シャルドネとピノ・ノワールから造りますが、100%マロラクティック発酵を行うことにより、シャープな酸よりもむしろ、まろやかでふくよかな風味を強調しています。
ちなみにシャッフェンベルガーは2004年にロデレール社の傘下に入っています。
どちらもスタンダードクラスは1本3千円台ですので、シャンパーニュと比べてお求めやすい価格です。
シャンパーニュを飲むほどではないけど本格的なスパークリングワインを気軽に味わいたい、というようなときに、とても重宝しますね。

カリフォルニアワインの産地としてとくに有名なのはナパとソノマですが、周辺にも良質なワインを産み出す産地があります。
そのひとつ、メンドシーノ・カウンティ Mendocino County はソノマのすぐ北隣にある産地です。
風光明媚なカリフォルニアの海岸線をサンフランシスコから1号線を走って北上すると、古風で趣のあるメンドシーノの町につきます。
ナパやソノマより観光客も少なめです。
メンドシーノの中でもとりわけ冷涼なアンダーソン・ヴァレー Anderson Valley はシャルドネ、ピノ・ノワール、ゲヴュルツトラミネール、リースリングなどの育成に理想的な土地で、スパークリングワインの生産にも最適です。
海抜が高く、太平洋から吹く冷たい海風と霧の影響を受け、真夏でも平均気温は23℃程度というとても冷涼な気候です。
そのため、ゆっくりとブドウが成熟し、糖度と酸味を備えたスパークリングワインに適したブドウが育ちます。
アンダーソン・ヴァレーは以前から良質のスパークリングワイン産地として知られていました。

フランスのシャンパーニュメゾンであるルイ・ロデレール社は1982年、アメリカでスパークリングワイン生産を始めるにあたって、ナパやソノマを素通りしてアンダーソン・ヴァレーにやって来ました。
カリフォルニアでは珍しい "自社畑100%" のブドウで造るカルテット Quartet ブランドは、短期間のうちに成功を収めています。
「アメリカにおける最高品質のスパークリングワインを造る」ことを目標に掲げて1981年にアンダーソン・ヴァレーに設立されたシャッフェンベルガー Scharffenberger も有名な造り手です。
ぼくはバイザグラスのワインセミナーで、カルテットやシャッフェンベルガーのスパークリングワインをたまに使用することがあります。
ロデレール社のカルテットは、フレッシュな酸味とともに果実味が豊かで、ボディのあるスパークリングワインです。
シャルドネとピノ・ノワールから、シャンパーニュと同じく瓶内二次発酵方式で造られますが、シャンパーニュに比べるとかなりリッチで、辛口でもかすかに甘みすら感じられます。
シャッフェンベルガーは、口当たりがリッチでややクリーミーなスパークリングワインです。
シャルドネとピノ・ノワールから造りますが、100%マロラクティック発酵を行うことにより、シャープな酸よりもむしろ、まろやかでふくよかな風味を強調しています。
ちなみにシャッフェンベルガーは2004年にロデレール社の傘下に入っています。
どちらもスタンダードクラスは1本3千円台ですので、シャンパーニュと比べてお求めやすい価格です。
シャンパーニュを飲むほどではないけど本格的なスパークリングワインを気軽に味わいたい、というようなときに、とても重宝しますね。
