バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。
スペイン北部を流れるエブロ河流域にあるリオハ Rioja は歴史的にスペインの主要な赤ワイン産地でした。
リベラ・デル・デュエロやプリオラートが最近では急速に追い上げていますが、それでもリオハのネームバリューは大きいです。
リオハは赤ワインの生産が中心の産地で、全体の8割が赤ワインです。
残りの1割ずつがロゼワインと白ワインです。
リオハの主要ブドウ品種はテンプラニーリョ Tempranillo で、スペインで最も高貴なブドウ品種です。
スペインのワイン法では、リオハ赤にガルナッチャ(フランスではグルナッシュ)、マスエロ(同カリニャン)、グラシアーノなどをブレンドすることが許されています。
典型的なリオハの赤ワインは、テンプラニーリョとこれらの補助品種が2~3種類ブレンドされているのが普通です。
生産者のなかにはカベルネ・ソーヴィニヨンを使用したリオハ赤を造っているところもあります。
マルケス・デ・リスカル Marqués de Riscal、マルケス・デ・ムリエタ Marqués de Murrieta など少数の有力生産者は、リオハ赤にカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドすることが法的に許されています。
リオハを規制する法律ができるよりも以前から、彼らはずっと自分たちのブドウ畑でカベルネ・ソーヴィニヨンを栽培していたからです。
リオハ地域は3つの地区に分けることができます。
①リオハ・アルタ Rioja Alta (エブロ河の上流)
・・・栽培面積最大 (約50%)で、熟成向きの最上質ワインの産地
②リオハ・アラベサ Rioja Alavesa (エブロ河の中流)
・・・エブロ川北岸にある若飲みみタイプから熟成向きまで、上質ワインの産地
③リオハ・バハ Rioja Baja(エブロ河の下流)
・・・日常用ワインの産地。地中海の影響を受け上記2地区に比べ高温多湿、アルコール度の高い赤・ロゼワインになる

▲リオハ地域
リオハ・アルタとリオハ・アラベサは大西洋の影響を受けた比較的冷涼な産地で、
リオハ・バハはそれより温暖な産地です。
リオハの上級ワインはリオハ・アルタかリオハ・アラベサ産のブドウを使っていますが、中には3地区のブドウをブレンドしているものもあります。
同じリオハでも、地区によって気候や品質が異なるのですね。
次回もリオハについてもう少し見ていきます。

スペイン北部を流れるエブロ河流域にあるリオハ Rioja は歴史的にスペインの主要な赤ワイン産地でした。
リベラ・デル・デュエロやプリオラートが最近では急速に追い上げていますが、それでもリオハのネームバリューは大きいです。
リオハは赤ワインの生産が中心の産地で、全体の8割が赤ワインです。
残りの1割ずつがロゼワインと白ワインです。
リオハの主要ブドウ品種はテンプラニーリョ Tempranillo で、スペインで最も高貴なブドウ品種です。
スペインのワイン法では、リオハ赤にガルナッチャ(フランスではグルナッシュ)、マスエロ(同カリニャン)、グラシアーノなどをブレンドすることが許されています。
典型的なリオハの赤ワインは、テンプラニーリョとこれらの補助品種が2~3種類ブレンドされているのが普通です。
生産者のなかにはカベルネ・ソーヴィニヨンを使用したリオハ赤を造っているところもあります。
マルケス・デ・リスカル Marqués de Riscal、マルケス・デ・ムリエタ Marqués de Murrieta など少数の有力生産者は、リオハ赤にカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドすることが法的に許されています。
リオハを規制する法律ができるよりも以前から、彼らはずっと自分たちのブドウ畑でカベルネ・ソーヴィニヨンを栽培していたからです。
リオハ地域は3つの地区に分けることができます。
①リオハ・アルタ Rioja Alta (エブロ河の上流)
・・・栽培面積最大 (約50%)で、熟成向きの最上質ワインの産地
②リオハ・アラベサ Rioja Alavesa (エブロ河の中流)
・・・エブロ川北岸にある若飲みみタイプから熟成向きまで、上質ワインの産地
③リオハ・バハ Rioja Baja(エブロ河の下流)
・・・日常用ワインの産地。地中海の影響を受け上記2地区に比べ高温多湿、アルコール度の高い赤・ロゼワインになる

▲リオハ地域
リオハ・アルタとリオハ・アラベサは大西洋の影響を受けた比較的冷涼な産地で、
リオハ・バハはそれより温暖な産地です。
リオハの上級ワインはリオハ・アルタかリオハ・アラベサ産のブドウを使っていますが、中には3地区のブドウをブレンドしているものもあります。
同じリオハでも、地区によって気候や品質が異なるのですね。
次回もリオハについてもう少し見ていきます。
