バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。
赤ワインの原料となる黒ブドウ品種について集中的に書いています。
国際的な栽培にはそれほど適さないけれども、その土地ならではの素晴らしい個性を表現できる「ローカルヒーロー」的な赤ワイン用ブドウ品種として、イタリア北西部ピエモンテ州のネッビオーロをひとつめに取りあげました。
今回は同じイタリアのローカルヒーローであるサンジョベーゼと、スペインのローカルヒーローであるテンプラニーリョを取りあげます。
◆サンジョベーゼ◆
サンジョベーゼはイタリアのトスカーナ州を原産地かつ本拠地とする黒ブドウです。
トスカーナ州のなかでもとくにキアンティ Chianti およびブルネッロ・ディ・モンタルチーノ Brunello di Montalcino という地域で造られるワインに使われるブドウとして有名です。
サンジョベーゼのワインは、チェリーやブルーベリー、スミレのような香りと、味わいにもチェリーやトマトのような酸味があります。
酸味が中程度~比較的豊かで、タンニンも中程度~シッカリといったところです。
オリーブのようなニュアンスの風味を感じるときもあります。
この適度な酸味のおかげで料理全般に合わせやすく、
果実味と渋味が中庸的なところも、ある意味オールマイティで「人あたりの良いワイン」といえるかもしません。
サンジョベーゼのワインは、トスカーナ州のなかでもどの地域でブドウが育てられたか、どのようにワインが造られたかなどによって、ライトボディで比較的安価なワインにもフルボディな高級ワインにもなります。
キアンティにも安物から比較的高級なものがあります。

▲ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ(チェルバイオーナ) ~ ブドウはサンジョベーゼ・グロッソ
特筆すべきはブルネッロ・ディ・モンタルチーノです。
サンジョベーゼのなかでもとくに優れたサンジョベーゼ・グロッソと呼ばれるブドウから造られます。
華やかな芳香、辛口でも少々甘味を感じるほどの果実味が心地よい酸味と共存し、非常にバランスの良いワインが多いです。
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノはぼくの大好きなワインのひとつです。
◆テンプラニーリョ◆
テンプラニーリョはスペインを代表する黒ブドウです。
スペイン原産だと考えられています。
スペインの高級ワインのほとんどがテンプラニーリョから造られるといっても過言ではありません。
リオハ Rioja という地域が伝統的に有名です。
近年ではリベラ・デル・デュエロ Ribera del Duero という地域の、果実味を前面に押し出したモダンな造りのワインも増えています。

▲リオハ(カスティーリョ・イガイ) ~ ブドウはテンプラニーリョ
若いうちは深い紫色をしています。
カベルネ・ソーヴィニヨン的な濃い外観のワリには、意外にイチゴやラズベリーのような赤系果実のチャーミングな香りがするワインもありますし、
カシス、ブラックベリー、ブラックチェリーなどの黒系果実の濃厚な香りをを伴うワインもあります。
熟成すると、干しイチジクなどドライフルーツの香りやタバコ、スパイス、なめし革などのニュアンスが顕著に現れます。
最近はアメリカンオークのバニラの香りを伴うものが多いです。
果実味は豊かで、タンニンは比較的柔らかく、それほど強くありません。
酸味もアルコールも中庸で、よくいえば「人あたりのよい」味わいのワインです。
イタリアやスペインなど南ヨーロッパには、土着の素晴らしいブドウがいろいろあるのですね。
ぼくはそういったワインが大好きです。
ワインって本当に奥が深いですね!

赤ワインの原料となる黒ブドウ品種について集中的に書いています。
国際的な栽培にはそれほど適さないけれども、その土地ならではの素晴らしい個性を表現できる「ローカルヒーロー」的な赤ワイン用ブドウ品種として、イタリア北西部ピエモンテ州のネッビオーロをひとつめに取りあげました。
今回は同じイタリアのローカルヒーローであるサンジョベーゼと、スペインのローカルヒーローであるテンプラニーリョを取りあげます。
◆サンジョベーゼ◆
サンジョベーゼはイタリアのトスカーナ州を原産地かつ本拠地とする黒ブドウです。
トスカーナ州のなかでもとくにキアンティ Chianti およびブルネッロ・ディ・モンタルチーノ Brunello di Montalcino という地域で造られるワインに使われるブドウとして有名です。
サンジョベーゼのワインは、チェリーやブルーベリー、スミレのような香りと、味わいにもチェリーやトマトのような酸味があります。
酸味が中程度~比較的豊かで、タンニンも中程度~シッカリといったところです。
オリーブのようなニュアンスの風味を感じるときもあります。
この適度な酸味のおかげで料理全般に合わせやすく、
果実味と渋味が中庸的なところも、ある意味オールマイティで「人あたりの良いワイン」といえるかもしません。
サンジョベーゼのワインは、トスカーナ州のなかでもどの地域でブドウが育てられたか、どのようにワインが造られたかなどによって、ライトボディで比較的安価なワインにもフルボディな高級ワインにもなります。
キアンティにも安物から比較的高級なものがあります。

▲ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ(チェルバイオーナ) ~ ブドウはサンジョベーゼ・グロッソ
特筆すべきはブルネッロ・ディ・モンタルチーノです。
サンジョベーゼのなかでもとくに優れたサンジョベーゼ・グロッソと呼ばれるブドウから造られます。
華やかな芳香、辛口でも少々甘味を感じるほどの果実味が心地よい酸味と共存し、非常にバランスの良いワインが多いです。
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノはぼくの大好きなワインのひとつです。
◆テンプラニーリョ◆
テンプラニーリョはスペインを代表する黒ブドウです。
スペイン原産だと考えられています。
スペインの高級ワインのほとんどがテンプラニーリョから造られるといっても過言ではありません。
リオハ Rioja という地域が伝統的に有名です。
近年ではリベラ・デル・デュエロ Ribera del Duero という地域の、果実味を前面に押し出したモダンな造りのワインも増えています。

▲リオハ(カスティーリョ・イガイ) ~ ブドウはテンプラニーリョ
若いうちは深い紫色をしています。
カベルネ・ソーヴィニヨン的な濃い外観のワリには、意外にイチゴやラズベリーのような赤系果実のチャーミングな香りがするワインもありますし、
カシス、ブラックベリー、ブラックチェリーなどの黒系果実の濃厚な香りをを伴うワインもあります。
熟成すると、干しイチジクなどドライフルーツの香りやタバコ、スパイス、なめし革などのニュアンスが顕著に現れます。
最近はアメリカンオークのバニラの香りを伴うものが多いです。
果実味は豊かで、タンニンは比較的柔らかく、それほど強くありません。
酸味もアルコールも中庸で、よくいえば「人あたりのよい」味わいのワインです。
イタリアやスペインなど南ヨーロッパには、土着の素晴らしいブドウがいろいろあるのですね。
ぼくはそういったワインが大好きです。
ワインって本当に奥が深いですね!
