バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。
以前、白ワインは白くない!という記事を書きましたが、
赤ワインの場合はその名のとおり、本当に赤い色をしていますね。
紫がかった赤もあれば、ルビーのような赤もあるし、ガーネットのような赤もあります。
いずれにせよ、赤い色をしています。

▲ルビー色のシャンボール・ミュージニー(ユドロ・ノエラ)
赤ワインは、果皮が真紅色、暗紅色、もしくは黒みがかった紫色のブドウから造られます。
ところで白ワインは白ブドウから造られるのでしたね。
とすると、赤ワインの原料となるブドウを、何ブドウと呼ぶと思いますか?
赤ブドウ?
いいえ、黒ブドウです!
赤ワインは黒ブドウから造られます。
なぜ黒と呼ぶのかはわかりませんが・・・きっと白の反対は黒だからかもしれませんね。
赤ワインと白ワインの最もわかりやすい違いは、その色です。
黒ブドウも果汁そのものは無色ですが、
赤ワインの色は、黒ブドウの果汁が発酵の最中にずっと果皮と接触し続けて、
その果皮の色素を吸収することによってできています。
色とともに、ブドウの果皮はワインに渋味(タンニン)を与えます。
このタンニンは、赤ワインの味わいを形作る重要な物質です。
赤ワインにはタンニンが存在することが、白ワインとの最も大きな違いなのです。
味わいの違いを単純化すれば、
赤ワイン = 白ワイン + 渋味(タンニン)
だといってもよいでしょう。
赤ワインには非常に多くのバリエーションがあります。
生産者がどのようなスタイルの赤ワインを造りたいかによって、
ワインの醸造の仕方を調整する方法がたくさんある、ということが大きいでしょう。
たとえば、果汁を果皮と接触させておく時間を長く取れば、ワインはより渋味を増し、渋味の強いお茶のように口の中をキュッと引き締めます。
逆に果汁と果皮を短い期間だけしか接触させなければ、ワインはそれほど渋味を持たずソフトな口当たりとなります。
赤ワインはワインだけで飲むよりも、食事や軽食と一緒に飲むほうが美味しく楽しめます。
いろいろなスタイルの赤ワインがあるおかげで、どんな種類の食べ物でも、どんな場面でも、それに合った赤ワインを見つけることができます。
唯一の例外があるとすれば、泡モノを飲みたいときでしょうか。
もちろんスパークリングの赤ワインもあることはありますが、それほど種類は多くありません。
赤ワインを飲むときに気をつけたいのは温度です。
まず、冷やしすぎないことです。
赤ワインが冷たすぎると、タンニンが非常にきつく感じます。
逆に、赤ワインは温かすぎてもいけません。
せっかく赤ワインを注文しても、適温より少し高い温度で出す飲食店をたまに見かけますが、それではデリケートな香りや酸味がぼやけてしまいます。
ボトルを触ってみて、手のひらがほんの少しだけ冷たく感じたら、たぶんちょうど良い温度です。
ヨーロッパでは一般に室温で飲むのがよいとされていますが、日本の場合は特に春夏は室温が高いので、注意が必要です。

以前、白ワインは白くない!という記事を書きましたが、
赤ワインの場合はその名のとおり、本当に赤い色をしていますね。
紫がかった赤もあれば、ルビーのような赤もあるし、ガーネットのような赤もあります。
いずれにせよ、赤い色をしています。

▲ルビー色のシャンボール・ミュージニー(ユドロ・ノエラ)
赤ワインは、果皮が真紅色、暗紅色、もしくは黒みがかった紫色のブドウから造られます。
ところで白ワインは白ブドウから造られるのでしたね。
とすると、赤ワインの原料となるブドウを、何ブドウと呼ぶと思いますか?
赤ブドウ?
いいえ、黒ブドウです!
赤ワインは黒ブドウから造られます。
なぜ黒と呼ぶのかはわかりませんが・・・きっと白の反対は黒だからかもしれませんね。
赤ワインと白ワインの最もわかりやすい違いは、その色です。
黒ブドウも果汁そのものは無色ですが、
赤ワインの色は、黒ブドウの果汁が発酵の最中にずっと果皮と接触し続けて、
その果皮の色素を吸収することによってできています。
色とともに、ブドウの果皮はワインに渋味(タンニン)を与えます。
このタンニンは、赤ワインの味わいを形作る重要な物質です。
赤ワインにはタンニンが存在することが、白ワインとの最も大きな違いなのです。
味わいの違いを単純化すれば、
赤ワイン = 白ワイン + 渋味(タンニン)
だといってもよいでしょう。
赤ワインには非常に多くのバリエーションがあります。
生産者がどのようなスタイルの赤ワインを造りたいかによって、
ワインの醸造の仕方を調整する方法がたくさんある、ということが大きいでしょう。
たとえば、果汁を果皮と接触させておく時間を長く取れば、ワインはより渋味を増し、渋味の強いお茶のように口の中をキュッと引き締めます。
逆に果汁と果皮を短い期間だけしか接触させなければ、ワインはそれほど渋味を持たずソフトな口当たりとなります。
赤ワインはワインだけで飲むよりも、食事や軽食と一緒に飲むほうが美味しく楽しめます。
いろいろなスタイルの赤ワインがあるおかげで、どんな種類の食べ物でも、どんな場面でも、それに合った赤ワインを見つけることができます。
唯一の例外があるとすれば、泡モノを飲みたいときでしょうか。
もちろんスパークリングの赤ワインもあることはありますが、それほど種類は多くありません。
赤ワインを飲むときに気をつけたいのは温度です。
まず、冷やしすぎないことです。
赤ワインが冷たすぎると、タンニンが非常にきつく感じます。
逆に、赤ワインは温かすぎてもいけません。
せっかく赤ワインを注文しても、適温より少し高い温度で出す飲食店をたまに見かけますが、それではデリケートな香りや酸味がぼやけてしまいます。
ボトルを触ってみて、手のひらがほんの少しだけ冷たく感じたら、たぶんちょうど良い温度です。
ヨーロッパでは一般に室温で飲むのがよいとされていますが、日本の場合は特に春夏は室温が高いので、注意が必要です。
- 軽い赤ワインなら12~14℃
- ブルゴーニュやピノ・ノワールの赤ワインなら16℃前後
- カベルネ・ソーヴィニヨンなどフルボディの赤ワインなら18℃前後
- どんなに力強い赤ワインでも20℃が上限
