バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。
昔むかし、征服者たちが金(ゴールド)を求めて "新世界" たるアメリカにやってきたとき、スペインのカトリック修道士(ミッション)たちはブドウを持ち込み、現在の南カリフォルニアに最初のブドウ樹を植えました。
このミッションたちのブドウはミッション種と呼ばれ現在も存在していますが、品質面であまり商業的なワイン造りには向かず、現在ではカベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネなど良質なワインのできるブドウ品種に取って代わられています。
当時から変わっていないことがひとつあるとすれば、カリフォルニアがいまでもアメリカワインの中心地であるということです(その中心部は南カリフォルニアからナパ・ソノマなど北のほうに移動しましたが)。

アメリカ合衆国では19世紀からワインの商業生産が行われていますが、現代的なワイン産業として大きな変化が始まったのは1970年頃のことです。
禁酒法(1920~1933年)、大恐慌、第二次世界大戦がワインビジネスに深刻なダメージを与え、その後の回復の歩みも決して早くはありませんでした。
1970年以前のカリフォルニア州では数十軒程度のワイナリーしか稼動していませんでした。
2010年には、カリフォルニア州のワイナリー数は3千軒以上となりました(1995年からの15年間で約4倍に増えています)。
そのうち少数の大手ワイナリーを除けば大部分は小規模や家族経営のワイナリーです。
カリフォルニアでのワイン産業の成長は、ワインに対する関心をアメリカ中に波及させていきました。
今日では全米50州すべてにワイナリーがあります。
とはいえワイン生産地としてとくに重要なのは、カリフォルニア州(生産量は全米第1位)、ワシントン州、オレゴン州、ニューヨーク州の4州といってよいでしょう。
現在、アメリカ合衆国のワイン生産量は世界第4位です。
(1位・2位常連組のイタリアとフランスには遠く及ばず、3位のスペインともかなり離れています。)
これからしばらく、アメリカのワインについて書いてみたいと思います。
カリフォルニア州内の主産地や、オレゴン州、ワシントン州、ニューヨーク州について触れていきます。
どうぞお付き合いください!

昔むかし、征服者たちが金(ゴールド)を求めて "新世界" たるアメリカにやってきたとき、スペインのカトリック修道士(ミッション)たちはブドウを持ち込み、現在の南カリフォルニアに最初のブドウ樹を植えました。
このミッションたちのブドウはミッション種と呼ばれ現在も存在していますが、品質面であまり商業的なワイン造りには向かず、現在ではカベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネなど良質なワインのできるブドウ品種に取って代わられています。
当時から変わっていないことがひとつあるとすれば、カリフォルニアがいまでもアメリカワインの中心地であるということです(その中心部は南カリフォルニアからナパ・ソノマなど北のほうに移動しましたが)。

アメリカ合衆国では19世紀からワインの商業生産が行われていますが、現代的なワイン産業として大きな変化が始まったのは1970年頃のことです。
禁酒法(1920~1933年)、大恐慌、第二次世界大戦がワインビジネスに深刻なダメージを与え、その後の回復の歩みも決して早くはありませんでした。
1970年以前のカリフォルニア州では数十軒程度のワイナリーしか稼動していませんでした。
2010年には、カリフォルニア州のワイナリー数は3千軒以上となりました(1995年からの15年間で約4倍に増えています)。
そのうち少数の大手ワイナリーを除けば大部分は小規模や家族経営のワイナリーです。
カリフォルニアでのワイン産業の成長は、ワインに対する関心をアメリカ中に波及させていきました。
今日では全米50州すべてにワイナリーがあります。
とはいえワイン生産地としてとくに重要なのは、カリフォルニア州(生産量は全米第1位)、ワシントン州、オレゴン州、ニューヨーク州の4州といってよいでしょう。
現在、アメリカ合衆国のワイン生産量は世界第4位です。
(1位・2位常連組のイタリアとフランスには遠く及ばず、3位のスペインともかなり離れています。)
これからしばらく、アメリカのワインについて書いてみたいと思います。
カリフォルニア州内の主産地や、オレゴン州、ワシントン州、ニューヨーク州について触れていきます。
どうぞお付き合いください!
