バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。
サン・ファン州 San Juan はメンドーサ州の北にある温暖な地域で、アルゼンチン第2のワイン産地です。
またラ・リオハ州 La Rioja はアルゼンチンでは歴史の古いワイン産地のひとつで、サン・ファンの東から北にあります。
サン・ファンとラ・リオハではトロンテスという白ブドウがよく知られています。
トロンテスは、トロンテス・リオハーノやトロンテス・サンファニーノなどいくつかのブドウ品種の総称で、いずれもマスカット・オブ・アレキサンドリアというギリシャ原産の品種を遺伝的な親に持っています。
ぼくはアルゼンチンの白ワインといえば、まっ先にこのトロンテスを思い出します。
以前いたワインショップ&バーではトロンテスの白ワインをランチタイムのグラスワインとしてよく出していました。
1本千円台のリーズナブルなワインですが、さわやかで酸味が心地よく、リースリングを思わせる芳香のある比較的アロマティックな品種で、お客さまから人気がありました。
とくに前菜や魚介類などの料理にはピッタリです。
日本ではまだそれほどメジャーではありませんが、このアルゼンチンのトロンテス、これからもっと人気が出てくるのではないかと期待しています。

▲パタゴニア地方で造られる、ボデガ・チャクラのアモール・セコ
アルゼンチンで新しいワイン産地は、南部にあるパタゴニア地方 Patagonia です。
リオ・ネグロ州 Rio Negro、ネウケン州 Neuquenなどが含まれます。
アルゼンチンの中でも南に離れたこの産地は冷涼で乾燥した気候を持ち、ピノ・ノワール、シャルドネ、スパークリングワインの好適地として徐々に知られるようになってきました。
パタゴニアに関しては、ぼくは個人的にとても気に入っているメルローのワインがあります。
イタリアのスーパートスカーナワインの雄サッシカイアのオーナーファミリーが、アルゼンチンで立ち上げたボデガ・チャクラ Bodega Chacra というワイナリーが、パタゴニアの地で造るアモール・セコ Amor Seco というワインです。
1本2800円ほどのワインですが、非常にエレガントで、何というかダシのような味わいのあるメルローです。
これまで2ダース以上は飲んでいるのではないでしょうか(笑)。
総じて言えば、アルゼンチンのワインは白よりは赤のほうが、いろいろと面白いワインがあるように思います。
マルベックはこの国の代表品種ですが、19世紀前半まではフランスのボルドー地方でも広く栽培されていた品種です(フランスでは南西地方のカオールなどで現在でも使用されています)。
ボナルダも同様にフランス原産とされる品種で、この国ではカベルネ・ソーヴィニヨンよりも広い栽培面積を誇ります。
マルベックはメンドーサのテロワールに、とくによく適合することのできた品種です。
アルゼンチンの赤ワインは、カベルネ・ソーヴィニヨンとマルベックのどちらが優れているかは議論のあるところですが、カベルネ・ソーヴィニヨンが他の新世界の国々でも広く造られていることを考えれば、少なくともマーケティング的にアルゼンチンの赤ワインを印象付けている品種はマルベックということになるのでしょうね。

サン・ファン州 San Juan はメンドーサ州の北にある温暖な地域で、アルゼンチン第2のワイン産地です。
またラ・リオハ州 La Rioja はアルゼンチンでは歴史の古いワイン産地のひとつで、サン・ファンの東から北にあります。
サン・ファンとラ・リオハではトロンテスという白ブドウがよく知られています。
トロンテスは、トロンテス・リオハーノやトロンテス・サンファニーノなどいくつかのブドウ品種の総称で、いずれもマスカット・オブ・アレキサンドリアというギリシャ原産の品種を遺伝的な親に持っています。
ぼくはアルゼンチンの白ワインといえば、まっ先にこのトロンテスを思い出します。
以前いたワインショップ&バーではトロンテスの白ワインをランチタイムのグラスワインとしてよく出していました。
1本千円台のリーズナブルなワインですが、さわやかで酸味が心地よく、リースリングを思わせる芳香のある比較的アロマティックな品種で、お客さまから人気がありました。
とくに前菜や魚介類などの料理にはピッタリです。
日本ではまだそれほどメジャーではありませんが、このアルゼンチンのトロンテス、これからもっと人気が出てくるのではないかと期待しています。

▲パタゴニア地方で造られる、ボデガ・チャクラのアモール・セコ
アルゼンチンで新しいワイン産地は、南部にあるパタゴニア地方 Patagonia です。
リオ・ネグロ州 Rio Negro、ネウケン州 Neuquenなどが含まれます。
アルゼンチンの中でも南に離れたこの産地は冷涼で乾燥した気候を持ち、ピノ・ノワール、シャルドネ、スパークリングワインの好適地として徐々に知られるようになってきました。
パタゴニアに関しては、ぼくは個人的にとても気に入っているメルローのワインがあります。
イタリアのスーパートスカーナワインの雄サッシカイアのオーナーファミリーが、アルゼンチンで立ち上げたボデガ・チャクラ Bodega Chacra というワイナリーが、パタゴニアの地で造るアモール・セコ Amor Seco というワインです。
1本2800円ほどのワインですが、非常にエレガントで、何というかダシのような味わいのあるメルローです。
これまで2ダース以上は飲んでいるのではないでしょうか(笑)。
総じて言えば、アルゼンチンのワインは白よりは赤のほうが、いろいろと面白いワインがあるように思います。
マルベックはこの国の代表品種ですが、19世紀前半まではフランスのボルドー地方でも広く栽培されていた品種です(フランスでは南西地方のカオールなどで現在でも使用されています)。
ボナルダも同様にフランス原産とされる品種で、この国ではカベルネ・ソーヴィニヨンよりも広い栽培面積を誇ります。
マルベックはメンドーサのテロワールに、とくによく適合することのできた品種です。
アルゼンチンの赤ワインは、カベルネ・ソーヴィニヨンとマルベックのどちらが優れているかは議論のあるところですが、カベルネ・ソーヴィニヨンが他の新世界の国々でも広く造られていることを考えれば、少なくともマーケティング的にアルゼンチンの赤ワインを印象付けている品種はマルベックということになるのでしょうね。
