バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。
イタリア人にとってはワインというものが身近な存在すぎて、自分が地元で毎日飲んでいるワインが当たり前(標準)だと考える(・・・というかそもそも意識すらしない)傾向があるようです。
そのせいか、イタリアワイン全体についてのルール作りや制度の運用については、ややおろそかになってしまう傾向が見られました。
たとえば、イタリアが原産地呼称や等級などの仕組みを整えたのはフランスより28年も後のことでした(フランスのワイン法制定は1935年、イタリアは1963年)。
そして、それから50年以上が経った今日に至ってもなお、フランスがブルゴーニュでとっくの昔に制定したような畑の公的格付けはなされておらず、イタリアでは最良の畑ですら法的な裏づけのある格付を持っていません。
▲シチリア東部シラクサの町の食堂にて ~ 何も言わなくても当然のようにこの赤ワインが出てきた
イタリア人以外のワイン飲みやイタリアワイン入門者にとって、もうひとつ厄介な点をあげるとすれば、
イタリアワインのほとんどはイタリアの土着品種から造られていて、イタリア以外の産地ではほとんど見かけないものばかりであることです。
そのため初心者にとって耳慣れない名前のブドウ品種ばかりで、はじめのうちは覚えにくいかもしれません。。
ネッビオーロ、サンジョベーゼ、アリアニコといったブドウは、イタリアで造れば卓越したワインになりますが、イタリアワイン以外ではあまり馴染みのある品種ではありませんね。
実際、これらのブドウ品種をイタリア以外で栽培しても、イタリアで造るようには良いワインができません。
イタリアで育てられ、イタリアでワインになってこそ、最高の実力を発揮するブドウなのです。
下記は、イタリアの中でも特に重要な産地のワインに使われているブドウ品種です。
※ワイン名・・・ブドウ品種 の順に記載
● ピエモンテ州
イタリアの良いところは土壌や気候の多様性に恵まれていることです。
北はアルプス山脈のふもとから南は地中海の沿岸まで、ワインのスタイルの幅広さはほとんど無限大です。
イタリアワイン好きの中には、数百種にも及ぶイタリアワインを全制覇することをライフワークにしている人さえいるほどです。
次回以降はイタリアワインの品質規定やラベル用語に少し触れた後、ワイン産地のお話に移っていこうと思います。
イタリア人にとってはワインというものが身近な存在すぎて、自分が地元で毎日飲んでいるワインが当たり前(標準)だと考える(・・・というかそもそも意識すらしない)傾向があるようです。
そのせいか、イタリアワイン全体についてのルール作りや制度の運用については、ややおろそかになってしまう傾向が見られました。
たとえば、イタリアが原産地呼称や等級などの仕組みを整えたのはフランスより28年も後のことでした(フランスのワイン法制定は1935年、イタリアは1963年)。
そして、それから50年以上が経った今日に至ってもなお、フランスがブルゴーニュでとっくの昔に制定したような畑の公的格付けはなされておらず、イタリアでは最良の畑ですら法的な裏づけのある格付を持っていません。
▲シチリア東部シラクサの町の食堂にて ~ 何も言わなくても当然のようにこの赤ワインが出てきた
イタリア人以外のワイン飲みやイタリアワイン入門者にとって、もうひとつ厄介な点をあげるとすれば、
イタリアワインのほとんどはイタリアの土着品種から造られていて、イタリア以外の産地ではほとんど見かけないものばかりであることです。
そのため初心者にとって耳慣れない名前のブドウ品種ばかりで、はじめのうちは覚えにくいかもしれません。。
ネッビオーロ、サンジョベーゼ、アリアニコといったブドウは、イタリアで造れば卓越したワインになりますが、イタリアワイン以外ではあまり馴染みのある品種ではありませんね。
実際、これらのブドウ品種をイタリア以外で栽培しても、イタリアで造るようには良いワインができません。
イタリアで育てられ、イタリアでワインになってこそ、最高の実力を発揮するブドウなのです。
下記は、イタリアの中でも特に重要な産地のワインに使われているブドウ品種です。
※ワイン名・・・ブドウ品種 の順に記載
● ピエモンテ州
- バローロ Barolo ・・・ ネッビオーロ Nebbiolo
- バルバレスコ barbaresco ・・・ ネッビオーロ Nebbiolo
- ガヴィ Gavi <白> ・・・ コルテーゼ Cortese
- キァンティ(クラシコ) Chianti (Classico) ・・・ サンジョベーゼ Sangiovese
- ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ Brunello di Montalcino ・・・ サンジョベーゼ・グロッソ Sangiovese Grosso
- ソアーヴェ(クラシコ) Soave (Classico) <白> ・・・ ガルガーネガ Garganega
- アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ Amallone della Valpolicella ・・・ コルヴィーナ Corvina
- プロセッコ Prosecco ・・・ グレーラ Glera
- タウラージ Taurasi ・・・ アリアニコ Aglianico
イタリアの良いところは土壌や気候の多様性に恵まれていることです。
北はアルプス山脈のふもとから南は地中海の沿岸まで、ワインのスタイルの幅広さはほとんど無限大です。
イタリアワイン好きの中には、数百種にも及ぶイタリアワインを全制覇することをライフワークにしている人さえいるほどです。
次回以降はイタリアワインの品質規定やラベル用語に少し触れた後、ワイン産地のお話に移っていこうと思います。