バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

ワイン産地を訪れるのは楽しいものです。
ブドウの木々がたくさん並んでいるのを見ると、ワインというものが大地から、ブドウの木から、そして人間の労働から生み出される「農産物」なのだということを再認識します。

感覚的にも科学的にも、大地とワインとの間をつなぐものがブドウです。

ブドウ品種を知ることは、ワインを分類するうえで最も簡単な方法ですし、
なぜ世界にこんなに多くの種類のワインがあるのかを理解するにも、最もわかりやすいアプローチです。

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 ▲オーストラリアのシラーズ: 黒コショウのような香りがするのはシラーズというブドウ品種に由来する特徴

ブドウはすべてのワインの出発点です。

ブドウ品種はワインの根本的な性格を決定付けます
そしてワイン生産者が行なう作業にも影響を与えます

最近飲んだワインを思い返してみてください。
どんな色でしたか?

もしグリーンがかった黄色でしたら、きっとそれは白ブドウから造られたからでしょう。
もしピンク色や紫色でしたら、きっとそれは黒ブドウから造られたからでしょう。

青草のような香りがしましたか?
それとも青リンゴのような香りでしたか?

渋くて硬い感じのするワインでしたか?
それともソフトで豊満な印象でしたか?

どのようなワインであれ、その特徴の大部分がブドウ品種に由来しています。

外観、香り、風味、甘味、酸味、渋味、アルコール分・・・
ブドウ品種こそが、そのワインが示す特質を大きく支配しているのです。

ブドウがどのように育ったか、そのブドウが受けた日照量や水分量、収穫時点での成熟度なども、個々のワインの性格を大きく左右します。
しかし生産者がどのようにブドウを育てるかも、ブドウ品種次第のところがあります。

生産者の製法(木樽で熟成させるなど)もワインに特徴を与えますが、生産者がどの製法を選択するかも、結局はブドウ次第です。

世界にはいろいろなブドウ品種がありますが、それぞれが違った角度から、農法やワイン造りのテクニックに影響を与えるているのです。

バイザグラスのワインセミナーでは、異なるブドウ品種のワインを比較テイスティングしながら、ワインの特徴や違いを体感することができます。
ワイン入門はもちろん、白ワイン飲み比べセミナーや赤ワイン飲み比べセミナーも行なっています。
ぜひ参加してみてください!

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