早稲田ワインアカデミー

ワインに興味はあるけれど、ワインって何だかムズカシそう・・・
ワインを楽しむのに必ずしも知識は要りません。
でもワインの基本を知ると、ワインがもっと楽しくなります。
ブログ「早稲田ワインアカデミー」は、ワイン初心者の方にもワインをよく飲む方にも
気軽にお読みいただける、オンライン・ワイン教室です。

​バイザグラスの初拠点となる【神楽坂ワインハウス by the glass】
2018年11月にオープンしました!
神楽坂ワインハウス バイザグラス https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13228845/

「気軽にイタリアワイン!」を開催しました!~ バイザグラスのワインの集い

バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

9月19日(水)の夜、ワインの集い「気軽にイタリアワイン!」を東京・日本橋のVASHON日本橋兜町店で開催しました。
VASHONでのお食事つきのイベント開催は4ヶ月ぶりとなります。

今回は食欲の秋!というわけで、選りすぐりのイタリアワインを美味しいお料理とともにワイワイ楽しみました。

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まずはカデルボスコの「フランチャコルタ」から。
イタリアを代表する本格的スパークリングといえば、フランチャコルタ!
ミラノを州都とするロンバルディア州で造られています。

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シャンパーニュと同じ伝統方式(瓶内二次発酵方式)で造られるため、香りや風味に複雑性があります。
シャルドネ主体なので、爽やかさと透明感あふれる味わいです。最初の1杯にピッタリですね。

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フランチャコルタに合わせて、1皿めのお料理は
カマンベール、生ハム、栗、チコリーのサラダ。
トリュフ風味のヴィネグレットで風味付けされています。
季節感ありますね~まさに秋っ!という感じです。

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白ワインは「ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・クラシコ」。
マルケ州を代表する白ワインです。
お料理は魚介のアクアパッツァ風仕立て(ガーリックトースト添え)。

ヴェルディッキォというと通常は
スッキリ系でシンプルなものが多いですが、
今回セレクトしたのは典型的なタイプではなく、果実味に凝縮感があり、ややふくよかな味わいのヴェルディッキオです。
色合いも少し濃いめのゴールドですね。


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赤ワインは、
シチリア島の活火山・エトナ山の北側で造られる高級ワイン「エトナ」です。
ブドウ品種は土着のネレッロ・マスカレーゼ100%。
「シチリアのピノ・ノワール」とも称されています。

このワイン、
香りがとてもエレガントで優美な味わいです。
と同時にタンニンも結構しっかりしており、スパイシーさも伴います。
まさに、ラベルに描かれた「火山女」と噴煙とマグマのように、フェミニンさと力強さを併せ持った赤ワインですね。

シチリアは地中海に浮かぶイタリア最大の島であり、地理的・
歴史的にアラブやギリシャとも深いつながりを持っています。
そんなシチリアの赤ワインに合わせたお料理は、
子羊のシチリア風トマト煮込み~クスクス、ナス、カリフラワーのフリット添えです。

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今回は、ゲストの方から素晴らしいワインの差し入れがありました。
なんと、なんと、「
ル・ペルゴール・トルテ」 Le Pergole Torte! ホントですか!?

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このワイン、キアンティと名乗ってはいませんが、キアンティ・クラシコ地区で造られる最高レベルのワインです。いまだと1本、1万5千円くらいでしょうか。

造り手
モンテヴェルティーネ Montevertine は、キアンティ・クラシコ地区の畑からサンジョヴェーゼ100%の非常に卓越したワインを造っている生産者。
このル・ペルゴール・トルテは、毎年違う女性の顔の絵がラベルになるのが特徴です。

今回ご提供くださったのは2014年ヴィンテージ。ラベルの女性もキレイですが、ワインの色が非常にキレイですね。
黒系果実とも赤系果実ともとれる上品な香りとともに、ダークチェリー、ブラックベリー、イチジクなどの凝縮した風味を伴う、とても洗練されたワインでした。


本当にどうもありがとうございます。
このゲストの方は今年ワインエキスパート試験を受験しており、先日無事1次試験に合格されました。
おめでとうございます! 2次試験もがんばってください ^^

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素敵なワインを味わいながら、楽しいワイン談義がまだまだ続きます。

VASHON日本橋兜町店でのワインの集い、次回は10月24日(水)19時~21時に「秋こそ、まったり・・フルボディなワインに恋して」と題して開催します(お料理3皿つき)。

詳細が決まり次第、ウェブサイトFacebookページでご案内します。
フルボディのパワフルなワインを楽しみたい方、ぜひご参加ください!
初めての方もお一人様もお気軽にどうぞ!

(バイザグラス株式会社 代表取締役・ソムリエ 松沢裕之)

「スパークリングワイン種類別飲み比べ」を開催しました!~ お気楽ワインセミナー

バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

8月28日(火)の夜、「スパークリングワイン種類別飲み比べ」を開催しました。
会場は東京・港区芝の「三田バル」です。

まだまだ残暑きびしい夕べには、キリリと冷えたスパークリングワインが最高ですね。
今回はそれぞれ味わいに特徴がある4種類のスパークリングワインを飲み比べしました。

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写真左から順に、

①「天使のアスティ」という名のアスティ・スプマンテ。
本日唯一の甘口スパークリングワインです。

アスティはイタリア北西部ピエモンテ州の有名な産地ですね。
カジュアルなスパークリングワインが世界中で売られています。

フレッシュ&フルーティでチャーミングな、初心者にも飲みやすい味わいです。
まずはこちらで乾杯しました。

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②イタリア東北部のヴェネト州名産のスパークリングワイン
「プロセッコ」です。
同州でトップクラスの品質と知名度を誇るアレグリーニが造る、ミレジメ(2016年)つきのプロセッコ。

洋梨を思わせる香り、柑橘系果実を思わせるキリッとした果実味。
こちらもフレッシュ爽やかなタイプのスパークリングワインです。

比較的シャープな辛口で、夏の昼下がりにピッタリでしょう。
バールなどで軽食やつまみに合わせて楽しむには最高ですね。

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③ドイツ銘醸地ラインガウ地方で造られる、辛口の「ゼクト」です。
シャンパーニュと同じ伝統製法(瓶内二次発酵方式)の本格的スパークリングワイン。

ブドウ品種はリースリング100%で、品種特性の青リンゴの香りがします。
色調が①②に比べて濃く、口当たりもふくよかでボディーがしっかりと感じられます。

熟したリンゴのような果実味とエレガントな酸味のバランスが良く、
飲み込んだ後の口中に残る余韻も長い、大変すばらしいゼクトですね。

④はルイ・ロデレールのブリュット・プルミエ。正真正銘の「シャンパーニュ」です。
フランスのシャンパーニュ地方で造られたスパークリングワインしかシャンパーニュと呼ぶことはできません。

きれいなゴールド色で、泡がキメ細やか、かつ泡の持続性も高いです。
ブリオッシュやトーストのような香ばしい香りが、③以上に力強く感じられます。

口当たりがクリーミーでやわらか。
バランスのとれた果実味と酸味だけでなく若干のスモーキーさを伴い、やや熟成のニュアンスも感じられます。
全体として複雑性に富み、余韻も長く、やはり本日の4種の中では「さすがシャンパーニュ」といった貫禄です。

ちなみに4種のうち①②はシャルマ方式、③④は伝統方式で造られたスパークリングワインです。

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楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。
ひとくちに「スパークリングワイン」と言っても、味わいやスタイルにいろいろな違いがあることをジックリ体感できた会だったと思います。

ぼくたちバイザグラスのワインイベント、次回は9月19日(水)19時~21時に「気軽にイタリアワイン!」と題するワインの集いを開催します(お料理3皿つき)。
会場は久々のVASHON日本橋兜町店(地下鉄「茅場町」駅から徒歩2分、「日本橋」駅から徒歩5分)です。
【詳細はこちら】https://www.bytheglass.jp/wine-seminar20180919

気楽にイタリアワインを楽しみたい方、ぜひご参加ください!
初めての方もお一人様もお気軽にどうぞ!

(バイザグラス株式会社 代表取締役・ソムリエ 松沢裕之)

「ソーヴィニヨン・ブラン産地別飲み比べ」を開催しました!~ お気楽ワインセミナー

バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

7月24日(火)の夜、お気楽ワインセミナー「ソーヴィニヨン・ブラン産地別飲み比べ」を開催しました。
会場は神田駅や三越前駅から近い、日本橋本町のレンタルスペースMIXERです。

今回のテーマは夏にピッタリ、スッキリ爽やか白ワインの代名詞ソーヴィニヨン・ブランの比較テイスティング。
4種類のソーヴィニヨン・ブランを楽しみながら、産地による味わいの多様性を体感するセミナーです。

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とても蒸し暑い夏の宵、白ワイン好きなゲストの方にお集まりいただきました。
まずはソーヴィニヨン・ブランの基本中の基本ともいえる、フランス・ロワール地方のサンセールで乾杯!

レモンなど柑橘系果実や青草のような香りに石灰のようなミネラル感。とてもスッキリ爽やか、フレッシュなワインですね。
このサンセール、キリっとしていて一杯めに楽しむワインとしてピッタリです。

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ワインは単に飲むだけでも美味しく楽しいお酒ですが、せっかくのワインセミナーですので、テイスティングの基本に則って進めていきます。
ワインのテイスティングでは目(外観)、鼻(香り)、口(味わい)で順に特徴をとらえていきます。

まずは目でワインの外観を確認。
ソーヴィニヨン・ブランの場合はたいてい淡い、グリーンがかったレモンイエロー色ですね(もちろん例外もありますが)。

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次に香りの特徴を捉えます。
ソーヴィニヨン・ブランはたいていアロマティックで芳香性に富み、レモンやグレープフルーツなど柑橘系の果実を思わせる香り、ハーブ、芝生のような青さを連想させる香りがします。

ただし、ワインによってその現れ方やボリュームの強さ、特徴要素の比重が異なりますし、中には樽香のするタイプもあったりして、非常に多様です。

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そして口に含んで味わいをチェックします。
フレッシュで爽やかで若々しく、酸味が豊かで、グレープフルーツのような味わい、後味に心地よい苦味を伴います。
当然、味わいも香りと同様に、ワインによって特徴の現れ方もいろいろです。

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2つめのワイン、3つめのワインとテイスティングを進めていきます。

2つめはニュージーランドのソーヴィニヨン・ブラン。
産地は南島の銘醸地マールボローです。
クラウディ・ベイ Cloudy Bay という銘柄の、ニュージーランドで最も有名なワインのひとつです。

香りのボリュームが力強く、柑橘系に加えて刈り取ったばかりの芝生や青ねぎのような香りも。
酸味もしっかり、熟したグレープフルーツのような果実味が豊富です。
ニュージーランドらしい、ソーヴィニヨン・ブランのお手本のようなワイン。

3つめは南アフリカのソーヴィニヨン・ブランです。
産地は近年注目されている比較的新しい産地エルギン。
エルギンは仏ブルゴーニュ地方と似た気候で、南アの沿岸地方では最も冷涼な産地。
ソーヴィニヨン・ブランのほか、ピノ・ノワールやリースリングなども栽培しています。

柑橘系の香りに加えて白い花やピーチのような香り。
口に含むとかすかに発泡性が感じられ、ハツラツとした果実味と同時に石灰のようなミネラル感もあります。
この南アのワイン、メリハリと言いましょうか、骨格がしっかりとした美味しいソーヴィニヨン・ブランです。

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4つめはここまでとはタイプの異なるソーヴィニヨン・ブランを。
収穫時期を遅らせて完熟させたブドウから造られたワインです。
産地はイタリア北部のヴェネト州。あのソアーヴェと同じ産地で造られています。

このワイン、前の3つとは明らかに色調が異なりますよね(上の写真、赤丸)。
ソーヴィニヨン・ブランとしては濃い目の色合いで、ややゴールドがかったニュアンスがあります。

香りも柑橘系のニュアンスはなく、洋梨、白桃、さらにはトロピカルフルーツ系の完熟性を想起させる香り。
味わいも酸味はおだやか、むしろピーチやハチミツのような残糖分がかすかにあって、辛口ワインですが甘味も感じられます。

やや豊満なボディを持った、異色のソーヴィニヨン・ブラン。
ソーヴィニヨン・ブランにもこういうスタイルのものがあるんですね。ワインって本当に面白い。

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一般にソーヴィニヨン・ブランと聞くと、あぁ、あの酸っぱいワインね・・・なんて思っている人も多いと思います。
たしかにソーヴィニヨン・ブランの特徴はあのキリリとした酸味ですが、産地によって味わいや楽しみ方もずいぶん異なるのです。

スタイルの異なる4種類の飲み比べを通じて、世界中で愛される爽やかな白ワイン、ソーヴィニヨン・ブランの奥深さや魅力を再発見したワインセミナーでした。

次回のお気楽ワインセミナーは8月28日(火)の夜19時から、スパークリングワインの種類別飲み比べを予定しています。
詳細が固まり次第ウェブサイトにてお知らせします。

ご興味のある方はぜひご参加くださいね!

(バイザグラス株式会社 代表取締役・ソムリエ 松沢裕之)

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「ボルドーワインの基本」セミナーを開催しました!~ お気楽ワインセミナー

バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

梅雨明け翌日の6月30日(土)、お気楽ワインセミナー「ボルドーワインの基本」を開催しました。
会場は秋葉原駅のすぐそば、BAR Gauge(ゲージ)です。

気温も30度を超え、とても暑い日の昼下がり、ワイン好きのゲストの方にお集まりいただきました。
今回はボルドー地方を代表する、基本的なワインのテイスティングがテーマ。


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高価なワインが美味しいのは当然ですが、今回ぼくたちのワインセミナーでは
「お手頃でもこんなに美味しいボルドーワインがあるんです」
を副題に、リーズナブルな価格かつ美味しい、お値打ちワインをセレクトしました。

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白ワインは、アントル・ド・メール地区の「シャトー・フォンダルザック」。
ブドウ品種はソーヴィニヨン・ブラン主体でセミヨンも使用されています。
柑橘系やハーブを思わせるさわやかな香りに、パイナップルのようなややトロピカルフルーツのニュアンスも。

酸味はハツラツとしており、グレープフルーツのような果実味。
セミヨンから来ると思われる若干のオイリーな口当たりに、心地よい苦味の後味を伴います。
今日みたいに暑い日に、1杯目に飲むワインとしてピッタリですね。

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赤ワインのひとつめは、ボルドー右岸コート・ド・カスティヨンの「シャトー・サント・コロンブ」です。
2005年のグッド・ヴィンテージのもの。
外観はやや濃い、エッジがオレンジがかったガーネット。熟成のニュアンスが出ています。

メルローは熟成が進むと、カベルネ・ソーヴィニヨンよりも早めにオレンジがかってきます。
黒系果実のかなり濃密な香り。肉厚な口当たりにプルーンを思わせる濃縮感ある果実味が広がります。
渋みは鋭角的ではなくまろやかで、メルロー主体らしく全体に丸みや柔らかさを感じさせる赤ワインです。

赤ワインのふたつめは、ボルドー左岸サンジュリアンの「レ・フィエフ・ド・ラグランジュ」。
ヴィンテージは2006年です。
濃い紫がかったルビー色。こちらも若干ですが熟成の色合いが出ています。
黒系果実の香りに、ドライイチジク、杉の木、甘草などのスパイス、少しだけ紅茶のような香りがします。

先の右岸の赤ワインとは対照的に、果実味は引き締まっており、渋みは強すぎないがシッカリと感じられ、全体に筋肉質で男性的なニュアンスのワインです。
メドック格付け3級シャトー・ラグランジュのセカンドワインで、カベルネ・ソーヴィニヨン主体らしい特徴が現れています。

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4つめのワインはソーテルヌ地方の貴腐ワイン「プティ・ギロー」。
ソーテルヌ格付け1級シャトー・ギローのセカンドワインです。
ブドウ品種はセミヨン主体。貴腐ブドウを100%使用しています。
ゴールド色の外観で、ネットリとした粘性が見て取れます。

黄桃のシロップ
漬けまたは砂糖漬けしたパイナップルを思わせる香り。新樽50%使用から来る樽香とともに、ややセメダインのような香りも感じられます。
口に含むと完熟した黄桃のコンポートのようなタップリとした果実味に、ハチミツのようなニュアンスも。
甘口ですが、ベトついた甘さではなく、すぅーっと喉に流れていく上品な味わいです。
これがソーテルヌのすばらしさですね。

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今回は、4種類のボルドーらしいワインとじっくり向き合ってみたセミナーでした。
もちろん広いボルドー地方にはこれら以外のタイプのワインも多々ありますが、
「ボルドーワインの基本」という点では、きわめて特徴的な4種類のワインテイスティングになったのではないかと自負しています。

ぼくたちバイザグラスの「お気楽ワインセミナー」、次回は7月24日(火)19時~21時に、「ソーヴィニヨン・ブラン産地別飲み比べ」をテーマに開催いたします。会場は東京・中央区日本橋本町(最寄り駅はJR神田駅・東京メトロ三越前駅)です。

気楽にワインを楽しみたい方、ワインの基本を気軽に学習してみたい方、ぜひご参加ください!

(バイザグラス株式会社 代表取締役・ソムリエ 松沢裕之)

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「旨い日本ワインを気軽に和食とともに」を開催しました!~ お気楽ワインセミナー

バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

5月23日(水)の夜、お気楽ワインセミナー「旨い日本ワインを気軽に和食とともに」を東京・秋葉原のBAR Gauge(ゲージ)にて開催しました。

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「日本ワイン」とは国産ブドウのみを原料として日本国内で造られたワインのこと。

今回は気軽に和食を楽しみながら、日本ワインの魅力に迫ってみよう!というセミナーです。
日本ならではのテロワールと生産者のワイン造りへの情熱が実感できる日本ワインをセレクトしました。

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今回ご紹介したワインは3種です。
● 白ワイン①
 秩父ブラン 北天の雫 2017(兎田ワイナリー|埼玉県秩父市)
● 白ワイン②
 菊鹿シャルドネ 2017-2016(熊本ワイン|熊本県熊本市)
● 赤ワイン
 マスカットベーリーA樽熟成キュヴェ・イケガワ 2011(シャトー酒折|山梨県甲府市)

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いつもは私、松沢裕之が進行役を務めているのですが、
今回のワインセミナーはソムリエール犬飼雅恵が中心になって進めていきました。

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ひと皿めは、鱧(はも)湯引き、梅貝旨煮、イワシオイル漬けの3種盛り合わせです。
食材自体が持つ旨みと、甘みを伴う繊細な味付けが、秩父ワイン北天の雫のほのかな甘みと絶妙にマッチします。

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さっそく秩父ワインのテイスティングに入ります。
まずは外観のチェックからスタート。

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北天の雫は、リースリングと日本のヤマブドウを交配して日本で生まれたブドウ品種。
すこし残糖分があり、上品な甘味を伴う軽やかな白ワインです。

この秩父ブラン北天の雫は、現地でしか買えない限定品。
秩父の生産者のエピソードも交えながら、このワインについてゲストの皆さまにお話しています。

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ふた皿めの料理は、松坂ポークと新じゃがのやわらか煮込みです。
お肉がとても柔らかく、デリケートな味付けの出汁とよく馴染んでいます。
じゃがいももフレッシュ感に溢れ、とても美味しいです。

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合わせたワインは熊本のシャルドネ。
熟したリンゴ、完熟した桃、さらにはパイナップルのようなトロピカルフレーバーさえ感じられる、とても果実味溢れる白ワインです。

樽香も感じられますが、それほど強くは主張していません。
石灰質土壌なのか適度なミネラル感があり、後味も繊細で非常に優れた白ワインです。
もちろん料理のデリケートさとの相性はバッチリでした。

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つぎにカマンベールチーズとハーブのクリームチーズを楽しんだ後、
濃厚海老ダシ温うどん。

この温うどん、ほっぺが落ちるほど美味しいです。
海老由来の濃厚で複雑な旨みと、稲庭うどん風の細めで引き締まった麺が、見事に調和しています。

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3つめのワインは今回唯一の赤ワイン。
山梨県甲府市でシャトー酒折が造る、樽熟成したマスカット・ベーリーAのワインです。

このキュヴェ・イケガワは、これまでのマスカット・ベーリーAのスタイルを一新し、マスカット・ベーリーAの最高峰を目指して2005年ヴィンテージから造られているものです。

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一般にマスカット・ベーリーAというとイチゴドロップのようなジューシー感と独特の香りがあって、人によって好みの分かれる品種だと思います。

でも、このキュヴェ・イケガワ樽熟成は別格です。
ベリー系果実のよく熟したニュアンスに樽熟成による落ち着きが加わり、とてもエレガントできれいに造られています。
この本格派のマスカット・ベーリーA、ぜひブルゴーニュグラスで楽しみたいワインですね。

今回予定していたワインは以上3種類でしたが、
さらに、常連の女性ゲストの方が面白いワインを提供してくださいました。

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東京の練馬区大泉学園町にある「東京ワイナリー」のワインTAKAOです。
地元で栽培される高尾というブドウ品種から造られる、ロゼワイン。
高尾という名はもちろん、東京の名山である高尾山にちなんで命名されたものです。

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このTAKAO、無濾過で瓶詰めされており、滓(オリ)も合わせて楽しみたいワインです。
日本ワインらしい、食用ブドウの皮を剥いたときのような香り。
口に含むと巨峰をかじったときのような、あるいはザクロのような、繊細でキュンとくるような甘酸っぱさを感じます。
それほど重くない味付けの、日本の食事一般にとてもよく合うワインだと思いました。

差し入れ、どうもありがとうございました!

ぼくたちバイザグラスのお気楽ワインセミナー、これからも定期的に開催していきます。
ワインセミナーの予定は、バイザグラスのウェブサイトFacebookページでお知らせします。

ご興味のある方は、ぜひ一度ご参加してみてくださいね。

(バイザグラス株式会社 代表取締役・ソムリエ 松沢裕之)

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「北の大地の個性豊かなワインと美味しい料理を楽しむ宴」を開催しました!~ お気楽ワインセミナー

バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

5月17日(木)の夜、お気楽ワインセミナー「北の大地の個性豊かなワインと美味しい料理を楽しむ宴」を東京・日本橋のVASHON日本橋兜町店で開催しました。

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今回は「北のワイン」をテーマに、北緯43~49度の冷涼な産地で造られる個性的なワインをセレクトしました。

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5月も半ばに入り、夕方もすこし蒸し暑い感じ・・・のどを潤したい気分ですね。
さっそくスパークリングワインの抜栓に入ります。

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今回のスパークリングワインはクレマン・ダルザス。
フランス東北部アルザス地方で、シャンパーニュと同じ伝統方式で造られます。

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クレマンの説明をしながら抜栓し、みんなで乾杯~!

アルザス地方の主役はリースリングですが、このクレマンはピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ブランから造られた、少しコクのあるタイプです。

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ひと皿めの料理は、真ダコとハーブのカルパッチョ。柑橘のヴィネグレットで味付けしています。

これにはイタリア東北部フリウーリ・ヴェネツィア・ジューリア州の土着品種、リボッラジャッラ主体の白ワインを合わせました。

ワインがもつ青草ハーブや白コショウのような香り、カボスなど柑橘系や青リンゴを思わせるフレッシュな味わい、そして後味に残る心地よい苦味が、この料理のテイストと大変よくマッチしました。

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お店の方から料理の説明をして頂いています。
いつも、メニューや食材の選択、料理法などに関する丁寧なレクチャーが好評です。

ふた皿めの料理は、豚肩肉とプルーンの赤ワイン煮込み。
お肉がとても柔らかく、味付けもやさしくて、とても美味しいです。

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この料理は、オーストリア東部ブルゲンラント州のツヴァイゲルト100%、完全オーガニック&天然酵母のみで造られた赤ワインとともに楽しみました。
チェリーやプラムのような酸味を伴うミディアムボディで、完全オーガニックから来ると思われる還元的な香りもあり、12ヶ月の大樽熟成による素朴な風味を持ったワインです。

ワインが持つダークチェリーやブルーベリー、プルーンを思わせる香りと果実味を伴うやさしい酸味が、この料理とよく合いました。

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3皿めの料理は、ブルーチーズとキノコのビーフスライダー。
手作りのビーフパテがブルーチーズやキノコとともにバンズでサンドされている料理です。
フォークとナイフで食べてもよし、そのままかじって頬張ってもよし。
口に含むと肉厚なパテがキノコやバンズとよく絡み、とても幸せを感じる味わいです。

ワインはニューヨーク州北部、オンタリオ湖の近くに位置する銘醸地フィンガーレイクスで造られるピノ・ノワールを楽しみました。
アメリカンな料理とニューヨークのワイン・・・なかなか粋なマリアージュですね ^^

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とてもきれいな淡いルビーの色合い、7年熟成していることから、ややレンガ色がかって熟成のニュアンスも見えます。
ストロベリーやチェリーを思わせる華やかな香り。
樽香もありますが、それほど強くは主張していません。

赤系果実の酸味と果実味がエレガントで、どちらかというとヨーロッパのピノ・ノワールの味わいです。
熟成から来るかすかにキノコやナメシ革、土を思わせる香りが、料理のキノコの風味と絶妙にバランスします。

このニューヨークのピノ・ノワールはゲストの皆さまからも大好評で、「すごく美味しい」「暖かい年のブルゴーニュのワインみたい」といった声を頂きました。

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ソムリエール犬飼から、ワインの味わいや料理との相性についてお話をしています。
ワインの見方や感じ方には、ひとりひとりに個性があるもの。
さまざまな角度からワインを語り合えるのも、ぼくたちのワインセミナーの楽しいところです。

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この日は常連ゲストの方が、日帰り出張先の長野で買ったシードルを持ってきてくださいました。
シードルはリンゴのスパークリングワイン。
無濾過で造られたドライタイプ。果実味がぎゅっと凝縮されていて、極旨です。
なんだか、まるでホワイトビールのようなニュアンスも感じられます。

差し入れ、どうもありがとうございました。

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ワイン談義は盛り上がり、楽しい夜はまだまだ続きます。

今回で、このVASHON日本橋兜町でのワインセミナーは丸1年となりました。
昨年の第1回目の開催日も、偶然にも今回と同じ5月17日でした。

ぼくたちバイザグラスのお気楽ワインセミナー、今後もいろいろな形にチャレンジしながら進化させていく所存です。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

(バイザグラス株式会社 代表取締役・ソムリエ 松沢裕之)

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自家栽培のブドウでシャンパーニュを造るドメーヌ的な生産者をレコルタン・マニピュランといいます ~ テロワールを重視した個性的なシャンパーニュを生産しています

バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

シャンパーニュ生産量のうち約7割は、グラン・メゾンと呼ばれる大手の製造業者が造っています。
シャンパーニュ地方のブドウ畑でグラン・メゾンが所有しているのは全体の1割程度にすぎず、
こうした大手メゾンはブドウ原料の大半を栽培農家から購入してシャンパーニュを造っています。

このように原料の一部(または全部)を栽培農家から購入してシャンパーニュを造る生産者のことを、ネゴシアン・マニピュラン Négociant-Manipulant (略称 NM) と言います。
大手メゾンはすべてこのカテゴリーに入ります(約260軒)。

シャンパーニュ地方には約2万軒の栽培農家がいますが、そのほとんどはブドウを大手メゾン等に販売していて、自身でワインを醸造することはありません。
もちろん、たとえばポール・バラ Paul Bara のように何十年も前から自家栽培のブドウでシャンパーニュを造って販売していた生産者もいました。しかし大半のブドウ栽培農家はブドウを売ることで満足していたのです。

ところが、ここ20年ほどの間に世界のシャンパーニュ市場に変化が起きました。
輸出市場、つまりフランス国外のマーケットで自家栽培ブドウで造ったシャンパーニュ(Grower Champagne)の人気が増してきたのです。

グラン・メゾンのように外部から買い入れたブドウを用いてシャンパーニュを造るのではなく、
自社畑産のブドウでシャンパーニュを造るドメーヌ的な生産者のことを、レコルタン・マニピュラン Récoltant-Manipulant (略称 RM) といいます。

現在シャンパーニュ地方には約5千軒のレコルタン・マニピュランがあり、シャンパーニュの全売上の2割強を占めるようになっています。
レコルタン・マニピュランは畑や村に密着したワイン造りで、テロワールを重視した個性的なシャンパーニュを生産しています。

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 ▲ポール・デテュンヌのブラン・ド・ノワール

レコルタン・マニピュランは小規模なところばかりで、製品のほとんどはフランス国内で消費されます。本当にごく少数の生産者しか、世界中に自分の商品を輸出するだけの経営規模がないのです。
また大手メゾンのようには名前が知られていないところがほとんどです。
それは、小規模ゆえに宣伝広告など国際的なマーケティングを行うだけの予算がないからという事情もあります。

日本国内でシャンパーニュの売場を見ても、レコルタン・マニピュランはやはり少数派だといえます。
とはいえ、その数は年々着実に増えてきています。

レコルタン・マニピュランのなかでも名前がよく知られており、日本でも見つけやすいものとしては、
現代の大御所ジャック・セロス Jacques Selosse は当然として、
エグリ・ウーリエ Egly-Ouriet、ガストン・シケ Gaston Chiquet、アンリ・ジロー Henri Giraud、ポール・バラ Paul Bara、ポール・デテュンヌ Paul Déthune、ルネ・ジェフロワ René Geoffroy などが挙げられるでしょうか。

年間生産量7千ケース以下の規模のところがほとんどですが、ガストン・シケがこの中ではおそらく最大手で、ワインショップの店頭でもインターネットでも比較的容易に購入できます。

ところでレコルタン・マニピュランなら大手メゾンよりも品質が良いのかというと、必ずしもそうではなく、これは造り手によります。
大手メゾンには、年度にかかわらず安定的で高品質のシャンパーニュを造ることができるという強みがあります。

もちろん名の知れているレコルタン・マニピュランは高品質なシャンパーニュを造っています。
ただ品質云々というよりも、むしろ彼ら自身のブドウ畑が持つ個性を表現するところに重きが置かれているように思います。
価格的には一般のシャンパーニュとほぼ同レベルですが、
プレステージ・キュヴェのクラスになると大手メゾンのブランドのほうが高価なものが多いですね。

最後にレコルタン・マニピュランものを楽しむ際のちょっとしたコツをひとつ。

一般にレコルタン・マニピュランのシャンパーニュは、大手メゾンのものに比べると販売前の熟成期間が短いことを念頭に置くとよいでしょう。
これは、小規模ゆえに大手ほどの貯蔵用施設(スペース)がないためです。
そのため買ってすぐに飲むと、まだ若くて青みがかった味わいに感じることもあります。
レコルタン・マニピュランのシャンパーニュは、可能ならば購入後1年くらいセラーに入れておいてから抜栓したほうが、本来の実力を発揮して美味しく楽しめると思います。


(バイザグラス株式会社 代表取締役・ソムリエ 松沢裕之)

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シャンパーニュの甘辛度表示は7段階 ~ Brut が最も一般的ですが最近では最も辛口の Brut Nature を見かけることも多くなりました

バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

シャンパーニュには必ずラベルに甘辛度表示が記載されています。
しかしその用語が一見、何を意味しているのかわかりにくいかもしれません。
たとえば Extra Dry と書いてあっても、それは実際には一番辛口というわけではありません。。

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 ▲ルイ・ロデレールの Brut Nature

シャンパーニュの甘辛度表示は7段階あり、最も辛口から最も甘口まで順に列挙すると次のようになります。

(1) Brut Nature  ブリュット・ナチュール
・・・Pas Dosé とか Dosage Zéro と書かれているものもあります。
これらの用語はドサージュをしていないものにのみ使うことができます。
(2) Extra Brut  エクストラ・ブリュット
・・・ほとんど完全に辛口。
(3) Brut  ブリュット
・・・Dry(辛口)。
(4) Extra Dry  エクストラ・ドライ
・・・Medium Dry(中程度に辛口)。
(5) Sec  セック
・・・かすかに甘味が感じられます。
(6) Demi-Sec  ドゥミ・セック
・・・中程度に甘口です。
(7) Doux  ドゥー
・・・Sweet(甘口)。

上記では口に含んだときの感覚的な甘辛度を付記しましたが、実際にはそれぞれに残糖分の規定があります。
ご参考までに以下に記します。

(1) Brut Nature  ブリュット・ナチュール: 3g/ℓ未満
(2) Extra Brut  エクストラ・ブリュット: 0~6g/ℓ
(3) Brut  ブリュット: 12g/ℓ未満  
(4) Extra Dry  エクストラ・ドライ: 12~17g/ℓ
(5) Sec  セック: 17~32g/ℓ
(6) Demi-Sec  ドゥミ・セック: 32~50g/ℓ
(7) Doux  ドゥー: 50g/ℓ超

シャンパーニュで最も一般的なスタイルは Brut ブリュットです。
全シャンパーニュのうち99%はBrut ブリュットです。
しかし最近では Brut Nature  ブリュット・ナチュール(Dosage Zéro)などの超辛口シャンパーニュの人気が出ており、店頭でもよく見かけるようになりました。

こんどワインショップに出かけたら、シャンパーニュをぜひ注意深く見てみてください。
ほとんどが Brut であること、しかし  Brut Nature (Dosage Zéro)も結構目にすることを実感していただけると思います。

(バイザグラス株式会社 代表取締役・ソムリエ 松沢裕之)

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シャンパーニュにもロゼがあります ~ 見た目も華やかなので特別な日にこそ楽しんでみたいですね

バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

シャンパーニュにもピンク色をしたロゼがあります。
通常のシャンパーニュと同様、ロゼ・シャンパーニュにもヴィンテージものとノン・ヴィンテージものがあります。
ふつうはピノ・ノワールとシャルドネだけを使用しますが、その比率は造り手によって様々です。

生産者はたいてい、ベースワインとなる白ワインにピノ・ノワールの赤ワインを少々ブレンドすることによってロゼ・シャンパーニュを造ります。
なかにはロゼワインを造るのと同じやり方、すなわち黒ブドウでピンク色のワインを造り、それをベースワインにする生産者もいます。

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 ▲ルイナールのロゼ・シャンパーニュ Ruinart Brut Rosé

ロゼ・シャンパーニュの色調には、淡い玉ねぎの皮のような色合いのものからサーモンピンク、バラのようなピンク色まで、商品によってかなり幅があります。
通常は色の淡いものほど、より辛口に感じられます。
また一般にロゼ・シャンパーニュは、通常のシャンパーニュよりもボディが若干厚めで口当たりにも丸みを感じます。

世界的に見ても、ロゼ・シャンパーニュは記念日や恋愛イベントと結びつけて考えられることが多いですね。
結婚記念日とかバレンタインデーなどによく飲まれています。
味わいもふくよかなものが多いですし、見た目だけでもテーブルを華やかにしますので、ロゼ・シャンパーニュはやはりディナーとともに楽しむのがベストだと思います。

ロゼ・シャンパーニュは通常のシャンパーニュよりも値段が高めになります。
また、すべてのシャンパーニュ生産者がロゼを造っているわけではありません。

ルイ・ロデレール Louis Roederer、ビルカール・サルモン Billecart-Salmon、ルイナール Ruinart などが比較的リーズナブル(1本1万2千円前後)かつ高品質で親しみやすいロゼ・シャンパーニュを造っています。
もちろんドン・ペリニヨン Don Pérignon やクリスタル Cristal などプレステージ・キュヴェにもロゼがあります。こちらのクラスになると1本3万円から7万円以上など、かなり高価です。

何か特別な日にこそ、思い切って楽しんでみたいのがロゼ・シャンパーニュですね。

(バイザグラス株式会社 代表取締役・ソムリエ 松沢裕之)

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「春爛漫♪ 華やかワインと美味しい料理を楽しむ夕べ」を開催しました!~ お気楽ワインセミナー

バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

4月19日(木)の夜、東京・日本橋のVASHON日本橋兜町店で
「春爛漫♪ 華やかワインと美味しい料理を楽しむ夕べ」を開催しました。

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ぼくたちバイザグラスがほぼ月例で主催しているお食事つきのワインセミナー、
今回は春にピッタリのワインをセレクトし、美味しい食事とともにワインを楽しみながら、
「ワインの華やかさとは何か」をテーマにみんなで語り合いました。

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まずはオーストリアのスパークリングワイン「ゼクト」で乾杯!
シャンパーニュと同じ伝統製法(瓶内二次発酵)で造られた本格的スパークリングワイン。
オーストリアを代表する白ブドウ品種グリューナー・フェルトリーナー100%。

青リンゴのような香りにホワイトペッパーのニュアンス、春の青空のようにすっきりとした爽快な味わいです。
ゲストの方からは、後味に残る心地よい苦味が春の食材が持つほのかな苦味とよく合いそう、とのコメントも頂きました。

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写真の料理は「紅玉の白ワイン煮込み ローズマリー風味 マスカルポーネチーズ添え」。

スペインのカタルーニャ地方ペネデス・スペリオールの冷涼な地域で造られる、モスカテル(マスカット)とゲヴュルツトラミネールのアロマティックな白ワインに合わせたものです。
このワイン、マスカットやライチのようなエキゾチックで華やかな香り、味わいは果実味が豊富でほんのり甘く感じられます。
ワインのそうした果実的な個性が、紅玉本体とジュレが持つほのかな甘味・酸味とよくマッチしました。

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次はフランス・プロヴァンス地方のロゼワイン。
バイザグラスのソムリエール犬飼雅恵がテイスティング解説をしました。

ボルドーのメドック格付第4級シャトー・タルボがプロヴァンスの土地で手がける、本格的な辛口のロゼワインです。
ロゼは色が命・・・しっかりとしたピンク色で、とても華やかな色をしていますね。
ブドウはグルナッシュを主体にサンソー、シラー、ロールといった南仏品種のブレンド。ベリー系やピンクグレープフルーツのような香り、上品な果実味で意外に肉厚な印象です。

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ロゼには「メカジキのソテー オリエンタルバター仕立て」を。
ピリッとスパイスが効いた、ちょっぴりアジアンテイストな味付けです。
ロゼワインはもともと中華やエスニック料理にもよく合います。
添え物にはサテーのソースも使われており、なんだかトロピカルな気分に ^^

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赤ワインのテイスティング。
カリフォルニア州サンタバーバラの冷涼な気候で造られるピノ・ノワールのワインです。
アメリカのワインですがブルゴーニュスタイル。フレンチオークを使用してエレガントに仕上がっています。
香りのボリュームが強く、熟したラズベリーやストロベリー、スミレやバラなど様々な花の香りがかぐわしく、味わいもタンニン柔和、酸味が果実味をよく引き締めておりピノ・ノワールの良さがきれいに引き出されています。

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料理は「サーロインステーキのグリル 玉葱とバルサミコ酢のソース じゃが芋のフリット添え」。
お肉の焼き加減が絶妙なミディアムレアで、ピノ・ノワールの柔らかさと大変よく馴染みます。
また炒めた玉葱のバルサミコ風味がピノ・ノワールの持つ酸味とシンクロナイズします。

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お店の方にお料理の説明をして頂きました。
調理上の創意工夫などを聞くと、この料理がワインと合う理由がよくわかります。

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何とゲストの方が日本ワインを1本、提供してくださいました。
山梨のシャトー勝沼のアジロン。
アジロン(正式にはアジロンダック)は山梨県の勝沼の周りでしか栽培されていない希少な葡萄。
栽培・収穫が難しいこともあり、少量しか生産されていないそうです。

ゲストの皆さんと一緒に味わいました。
イチゴドロップのような香り、ブドウジュースのような味わいで、とても優しい感じのワイン。
マスカット・ベーリーAよりも口当たりが滑らかです。
どこか初々しく、春らしさを感じる風味ですね。

素敵なワインを提供してくださったゲストさん、ありがとうございました。

ぼくたちバイザグラスのお気楽ワインセミナー、
5月は17日(木)に今回と同じVASHON日本橋兜町店にて、
23日(水)には秋葉原のBar Gauge(ゲージ)にて開催いたします。

詳細はバイザグラスのワインセミナーサイトでお知らせしますので、ご興味のある方はぜひご参加くださいね。

(バイザグラス株式会社 代表取締役・ソムリエ 松沢裕之)

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白ブドウだけから造る「ブラン・ド・ブラン」、黒ブドウだけから造る「ブラン・ド・ノワール」 ~ こんな言葉を知っておくだけでシャンパーニュのツウっぽく見えますね ^^

バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

シャンパーニュのなかにはシャルドネのみから造られるタイプもあります。
こうした白ブドウのみから造られるシャンパーニュのことをブラン・ド・ブラン blanc de blancs と呼びます。
文字通り、「白(ブドウ)からの白(ワイン)」という意味です。

ブラン・ド・ブランにはヴィンテージものもノン・ヴィンテージのものもあります。
白ブドウのみで造るため、通常のシャンパーニュよりも総じてライトボディで口当たりは爽やか、かつより繊細な味わいになるので、ブラン・ド・ブランはアペリティフ(食前酒)としてとても理想的。
料理に合わせなくても、それだけで優雅な気持ちで楽しめます。

すべてのシャンパーニュ製造者がブラン・ド・ブランを造っているわけではありません。
良質さで有名なのはテタンジェのコント・ド・シャンパーニュ Taittinger Comte de Champagne でしょうか(1本2万7千円くらい)。まさにブラン・ド・ブランのお手本のようなシャンパーニュです。

そして何と言ってもサロン Salon ですね。
シャンパーニュは複数の村のブドウを組み合わせるのが普通ですが、サロンはメニル・シュル・オジェ村のシャルドネのみを使用する "生粋のブラン・ド・ブラン" として知られています。
ブドウの出来の良い年だけ造られるので、この100年間で販売された年は40回未満です。

1本6万円以上するサロンですが、ぼくは以前いたワインバーでサロンを試飲する機会が2回ほどありました。
テロワールがよく表現されており、ミネラル感と風味の複雑さが高次元で同居しています。

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 ▲サロン SALON Blanc de Blancs 1999

ブラン・ド・ブランの逆で、数は少ないですがブラン・ド・ノワール Blanc de Noirs というタイプも存在します。
これは黒ブドウだけ(多くはピノ・ノワールのみ)から造られるシャンパーニュです。
ブラン・ド・ノワールはやはり黒ブドウですので、ブラン・ド・ブランに比べて果実味やボディがやや押し出してくるように感じられます。もちろん、それだけで飲んでも楽しめますが、力強い料理とも大変よくマッチします。

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 ▲ボランジェ・ヴィエイユヴィーニュ・フランセーズ

希少なブラン・ド・ノワールのなかでも最も高評価なのは、おそらくボランジェ・ヴィエイユヴィーニュ・フランセーズ Bollinger Blanc de Noirs Vieilles Vignes Françaises だと思いますが、非常に高価(1本10万円くらい)なうえ、そもそも見つけるのが大変です。
もう少し手頃(といっても2万円近くしますが・・・)で高品質なものとしては、アンリ・ジロー Henri Giraud のコード・ノワール Code Noir がオススメです。とてもバランスがよく、ブラン・ド・ノワールならではの芳醇さを感じることができます。

特別な場を演出する飲み物として、ブラン・ド・ブランなどをさりげなくオーダーできるとカッコいいですよね ^^

(バイザグラス株式会社 代表取締役・ソムリエ 松沢裕之)

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選り抜かれた最高のブドウから造られるヴィンテージ・シャンパーニュは凝縮感があり複雑性も高く余韻も長い ~ 力強さがあるのでメインディッシュとも十分合わせられますね

バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

ヴィンテージ・シャンパーニュの続きです。

前回も述べたように、ヴィンテージもののシャンパーニュの法定熟成期間は3年以上とされていますが、シャンパーニュ生産者の多くは風味や複雑性を高めるために4年から6年くらいの熟成期間を取っています。

便宜上、熟成期間と書きましたが、正確にいうと瓶内二次発酵させるために瓶詰め(ティラージュ)してからの期間のことです(もちろん瓶内発酵後の瓶内熟成期間も含まれます)。

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 ▲ルイ・ロデレールの「クリスタル」Cristal 2005年

ヴィンテージ・シャンパーニュは次の2つのカテゴリーに分けることができます。

(1) 通常のヴィンテージもの

たいてい1本6千円から1万円くらいで販売されています。
こうしたヴィンテージものは、名称のほかにヴィンテージ年が記載されています。

(2) プレミアム・ヴィンテージもの

プレステージ・キュヴェ Prestige Cuveé
と呼ばれることもあります。
モエ・シャンドンの「ドン・ペリニョン」Dom Pérignon、ルイ・ロデレールの「クリスタル」Cristal、ポル・ロジェのサー・ウィンストン・チャーチル「Sir Winston Churchill」あたりが代表例でしょうか。
最低でも1本2万円くらいからとなるでしょう。

ヴィンテージ・シャンパーニュはノン・ヴィンテージのものよりも常に優れている、と言って差し支えないでしょう。
その理由は次のとおりです。
  • 選り抜かれたブドウ畑の最高のブドウがヴィンテージものに使われている(プレステージ・キュヴェの場合、なおさらそうです)
  • たいてい2つの優良品種(ピノ・ノワールとシャルドネ)のみがヴィンテージものに使われている(ピノ・ムニエは主にノン・ヴィンテージのものに含まれています)
  • ほとんどのシャンパーニュ生産者は、ヴィンテージ・シャンパーニュをノン・ヴィンテージものより最低2年は長く熟成させている(この余分の熟成期間が複雑性をより高めている)
  • ヴィンテージものは、平均的な年よりもブドウの出来が卓越している年にのみ造られている
一般に、ヴィンテージ・シャンパーニュはノン・ヴィンテージものに比べて風味により凝縮感があります。
典型的には、よりフルボディ複雑性も高く、口内での余韻も長くなります。

こうした力強さやふくらみのスケールの大きさから、前菜だけでなくお肉などしっかりとしたメイン料理とも非常によくマッチングします。

年がら年中飲めるものではありませんが、何か特別な日にはぜひ、ヴィンテージ・シャンパーニュでテーブルを華やかにしてみたいですね。

(バイザグラス株式会社 代表取締役・ソムリエ 松沢裕之)

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「スペインの情熱的なワインで豪快に“肉”を食す!会」を開催しました!~お気楽ワインセミナー

バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

3月22日の木曜日の夜、東京・日本橋にあるVASHON日本橋兜町にて
古くて新しい激動の生産国スペインの情熱的なワインで豪快に “肉” を食す!会
を開催しました。


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ぼくたちバイザグラスが定期的に開催しているワインセミナーのひとつです。
美味しいお料理を楽しみながら、ワインについて学習します。

今回のテーマは、スペインのワインを様々なお肉と一緒に味わうこと。
スペインらしいワインを4種類セレクトしました。

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まずはスペインのスパークリングワイン、カバ Cava で乾杯~!
シャンパーニュと同じ伝統方式(瓶内二次発酵)で造られる、本格的なスパークリングワインです。

バルセロナがあるカタルーニャ地方のペネデス周辺がカバの主産地。
カバ全体の9割以上がペネデス周辺で造られます。

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さっそくテイスティングの基本動作から。
目(外観)⇒ 鼻(香り)⇒ 口(味わい)の順にワインを賞味していきます。
きれいなゴールド色でキメ細かな泡が立ち上がっている様子をみんなでチェックしています。

リンゴや洋ナシのようなフレッシュな香り、若干のトースト香、口に含むと泡がやさしく、果実味がしっかり感じられます。シャルドネも使われており、やや上品な味わいのカバですね。

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料理が出てきました。今日は肉づくしのメニューです。
ひと皿めは宮崎産の鶏肉。
「高原ハーブ鶏のポワレ、山芋のクリーム煮添え、ディル風味のソース」です。

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料理に合わせてルエダ Rueda の白ワインを。
土着品種ベルデホ100%で造られる、フレッシュ&フルーティかつコクも感じられるワインです。
ルエダは、スペイン国内では今いちばん人気がある白ワインだとか。

やや濃いめのゴールドがかったイエロー、麦わら色。
白い花、ドライハーブ、熟したグレープフルーツのような香りに、皮をむいたばかりの柿やビワのような香りのニュアンスもあります。
酸味がけっこう豊富、かつ果実味に厚みがあり、後味に心地よい苦味・・・とても美味しい白ワインです。
ディルのハーブが程よく効いた白系ソースの鶏肉ポワレによく合います。

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2皿めはカナダ産骨付きポーク。
「骨付き豚のスパイシートマト煮込み 地中海風」です。
身が大きく、そしてとても柔らかな肉がトマトベースのソースとよく馴染んでいます。
ふくよかでお腹も気持ちも暖かくなるような美味しいポークです。

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赤ワインの1つめはスペインの伝統的生産者のひとつ、マルケス・デ・リスカルのリオハ・レセルバ Rioja Reserva を。
リオハはスペインを代表する伝統的なワイン名産地。

今回のワイン、ブドウはスペインの代表品種テンプラニーリョ90%にグラシアーノ、マスエロという伝統的なリオハ・ブレンドです。

やや濃いムラサキ色、エッジにかすかにオレンジ色が見 られ、若干の熟成が感じられます(ヴィンテージは2012年)。
黒系果実に干しブドウや干しイチヂクのような香り。
アメリカンオーク樽熟成からくるバニラのような樽香が感じられますが、それほどコテコテしておらず、比較的落ち着いた樽香です。
味わいも、タンニン・酸味ともに尖っておらず、果実味にも落ち着きがあり、美味しいのに主張しすぎず、料理と寄り添って楽しめる "ちょっとオトナなワイン" ですね。

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料理の3皿めは、お待ちかねの高級和牛(!)
「信濃和牛のたたき風 彩り野菜添え、わさびとフォンドボーのソース」です。

非常に上質な食感。口の中で(本当に)トロ~ンと融けていくような感じ。
肉の旨みと適度な脂身が絶妙にクロスオーバーし、噛むと肉汁から心地よい甘みすら感じられます。
それをソースが含む微かなわさび風味が引き締めることで、大変バランスのとれた味わいになっています。

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2つめの赤ワインは、和牛に合わせてプリオラート Priorat を。
カタルーニャ州南西部にある小さな産地プリオラートは、1980年代以降に再開拓された新しい産地ですが、岩山の険しい斜面で造られる少量生産の力強い赤ワインは、いまや世界中から人気を集めています。

先のリオハがスペインの伝統的銘醸地だとすれば、プリオラートはスペインの今をときめくスター的産地だといえます。
数あるスペインの原産地呼称保護ワインのうち、DOCa(特選原産地呼称)という上級ランクに認定されている産地は、現在のところリオハとプリオラートの2つのみです。

今回のプリオラート、ブドウ品種はカリニェナ、ガルナッチャ、シラーです。
外観は中心部が黒ずんだ濃いムラサキ。香りのボリュームが非常に強く、しっかりとした樽香とアルコールの揮発性の香りがあります。
そして黒系果実を煮詰めたような香り、ビターチョコレートのような香り、かすかに黒コショウのようなスパイス香も感じられます。

口に含むとパワフルな果実味を伴うアタック、タンニンもしっかり。
果実のコンポートのような、もっと言えばポルト(ポートワイン)のようなふくよかな口当たりで、辛口ワインながら微かに甘味も感じられます。飲み込んだあと口中に残る余韻も長いです。

口中でとろけるような和牛のたたき風のレア感や肉汁の甘味に、このワインの持つキャラクターがとてもよくマッチしました ^^

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今回はゲストのひとりが誕生日という偶然にも恵まれました。

そして別のゲストが持ち込みでワインを提供してくださいました。
勝沼醸造が造る甲州ワイン「クラシック」のマグナムボトル!
ご用意してくれたゲストは山梨・勝沼ご出身の女性です。

そんなわけで、みんなでハッピーバースデー~♪

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(↑)写真奥の、立っている男性がお誕生日の方です。常連のゲストさんですね ^^
おめでとうございます!

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宴もたけなわですが・・・もう終了予定の時間に・・・。
今回も多くの方が時間後も残り、ワイン談義を楽しみました。

ぼくたちバイザグラスが主催するワインセミナー、次回は4月19日(木)を予定しています。
内容や場所が決まりましたら、お気楽ワインセミナーのウェブサイトにてお知らせします。

ワインがお好きな方、ご興味のある方、バイザグラスのワインセミナーにぜひご参加ください。
初めての方も、おひとり様でも、お気軽にご参加いただけます。

あなたとの出会いをスタッフ一同、楽しみにしています!


(バイザグラス株式会社 代表取締役・ソムリエ 松沢裕之)

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「ローヌ渓谷の太陽の恵みをたっぷり受けた陽気なワインと美味しい料理を楽しむ会」 を開催しました!~お気楽ワインセミナー

バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

2月15日の木曜日の夜、本年2回目のお気楽ワインセミナー
「ローヌ渓谷の太陽の恵みをたっぷり受けた陽気なワインと美味しい料理を楽しむ会」
を開催しました。

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東京・日本橋にあるVASHON日本橋兜町で、ぼくたちバイザグラスがほぼ毎月、定期的に開催しているお食事付きのワインセミナーです。
美味しい
料理を楽しみながら、各回のテーマのワインについて学習します。

今回のテーマは、南仏ローヌ地方のワイン。
南北ローヌの個性がわかりやすいワインをセレクトしました。

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まずローヌ地方の概要やブドウ品種、産地の特徴など基本的なレクチャーを行ったあと、
ひとつめの白ワインで乾杯しました。

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ローヌの有力生産者ギガルが造る、クローズ・エルミタージュの白ワイン。
ブドウ品種はマルサンヌ95%、ルーサンヌ5%です。

とろんとした口当たりで口中にまとわりつく感じ・・・酸味はそれほどなく、どことなく
オイリーでボリューム感のある「南」らしい白ワインです。

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合わせたのは自家製塩豚ベーコンのリヨン風サラダ。
肉厚なベーコンとポーチドエッグのややボリューミィなサラダです。
白ワインのオイリーさが、脂身のあるベーコンや半熟のエッグとよく調和しますね。

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キッチンでは次の料理が着々とスタンバイ。
ラム肉の自家製パテ・ド・カンパーニュ農園風、ブリーチーズ添えです。

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いあぁ~このパテ・ド・カンパーニュ、とても美味しいです。
ラム肉ならではの個性ある風味とスパイシー感がよく出ており、これに合わせるワインにも当然、力強い個性が求められるでしょう。


まずは、今日2つめの白ワインとして、コート・デュ・ローヌ “ヴィオニエ” を用意しました。
ブドウ品種はヴィオニエ100%で、アルコール度数14.5%もある白ワインです。

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みんなでテイスティング・・・非常に香りのボリュームが強くアロマチック。
黄桃、熟したアンズ、マンゴーのようなトロピカルフルーツのニュアンスを伴う香りです。
辛口の白ワインですが口に含んだ瞬間、少し甘く感じます。
酸味はおだやかで、黄色い果実の凝縮感があります。

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ヴィオニエはパンチが強くて合わせる料理はなかなか難しいのですが、
ラム肉のパテ・ド・カンパーニュは、ヴィオニエのような個性の強い白ワインとよく合いました。

お店の方からお料理の説明もして頂いています。
パテのサイズも大きめなので、次の赤ワインとも合わせてみるため少し残しておくことに。

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そして、赤ワインが登場。北ローヌ地方のサン・ジョゼフです。
法定ではシラーのほか10%まではルーサンヌ&マルサンヌを混ぜることができますが、
今回用意したサン・ジョゼフはシラー100%のもの。
濃い紫がかったルビー色の外観ですね。

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ワインの説明にも気合が入ってきました (笑)
ローヌ地方のシラーらしい典型的な黒コショウのスパイス香、そしてスミレ、やや熟した黒系果実の香り。
香りが非常に開いており、飲み頃であることを感じさせます。
タンニンがしっかり、酸味も程よく存在し、とてもバランスが良い状態です。

ラム肉の持つ野性味の部分とスパイシーさが、シラーの特性とよくシンクロしていました。

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そして3皿目は、牛ほほ肉の赤ワイン煮込み、グリュイエールチーズのドフィノワーズ添えです。
赤ワインでお肉がトロンと柔らかくなるまでじっくり煮込まれており、とても深みのある上質な味わい。
ほほが痛くなるくらい美味しいです。

もちろんシラーとも合いますが、ここは、もうひとつの赤ワインとしてシャトーヌフ・デュ・パプを。
グルナッシュ94%、シラーのワインに比べると色調がやや淡いのが外観の特徴です。

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用意したシャトーヌフ・デュ・パプはヴィンテージ2015年と若いこともあり、非常にパワフル。
このワイン、なんとアルコール度数15% (!)
黒系果実の甘そうな香りだけでなく、アルコールの揮発性も感じさせる、ふくよかな香りです。

辛口赤ワインですが、口に含むとアタックから甘味を感じます。
酸味はほとんど感じられず、果実味、アルコール感、タンニンがパワフルに迫ってきます。。
まだ粗削り感がありますが奥行きがあり、ふくよかで丸みのあるボリューム感あふれる赤ワインです。

このワインの丸みとボリューム感が、とても柔らかく煮込まれたほほ肉の食感や風味とよく溶け合います。
面白いことに、添えられたドフィノワーズのクリーミィさともよく合いました。

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ここまで食べると、もう完全にお腹いっぱい、満足感いっぱい。。
あとはワインを楽しみながら、ワイワイ楽しむしかありませんね ^^


楽しい夜はまだまだ続きます。

〆(シメ)に、南ローヌ地方のV.D.N.(天然甘口ワイン)であるミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズを皆さんに楽しんで頂きました。

ぼくたちバイザグラスが主催する、
VASHON日本橋兜町店でのお食事つきワインセミナー。
ほぼ毎月開催しています。

次回は3月22日(木)19時~21時に、
古くて新しい激動の生産国スペインのワインと美味しい”肉”を楽しむ会」(仮題)
と題して、スペインワインと肉をテーマに開催します。

近日中にウェブサイトで詳細をお知らせします。
ご興味ある方は、ぜひご参加くださいませ!

初めての方も、おひとり様でも、お気軽にご参加いただけます。
バイザグラススタッフ一同、あなたとの出会いを楽しみにしています。

(バイザグラス株式会社 代表取締役・ソムリエ 松沢裕之)

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「ロワールの大河が育む個性豊かなワインと美味しい料理を楽しむ会」を開催しました!~お気楽ワインセミナー

バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

1月18日(木)の夜、本年1回目となるお気楽ワインセミナー
「ロワールの大河が育む個性豊かなワインと美味しい料理を楽しむ会」
を開催しました。

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会場は東京・中央区のVASHON日本橋兜町店です。
今回はロワール地方のワインを揃えました。

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まずはヴーヴレのスパークリングワインで乾杯!
シャンパーニュと同じ伝統方式(瓶内二次発酵方式)で造られた、本格的スパークリングワインです。

シュナン・ブラン100%。
色調が思いのほか濃く、香りもリンゴやアンズのよく熟した印象。
果実味シッカリ、ハチミツのような後味も感じられる、骨格のあるスパークリングワインでした。

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このVASHONでのワインセミナーは、美味しいお食事とともにワインを気軽に学ぶ会です。
キッチンではシェフが大忙し。ひと皿めの料理の仕上げに入っています。

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その間、参加者全員のお名前をご紹介。
すでに常連の方、今回が初めての方・・・さまざまですが、バイザグラスで楽しむワインがつなぐ縁(えん)。
皆さん、これからぜひ仲良くやりましょう!

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ひと皿めはシェーブルとクルミのサラダ、豚肩肉のリエット添えです。
シェーブルもリエットも、ヴーヴレ泡の立体的な味わいと非常によく合いました。
ちなみにこのリエット、手作りですね。とてもおいしい ^^

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ここで、プログラムには入れていなかったのですが、
オマケのワインの位置づけで、白ワインをお出ししました。

ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ。
ロワール地方では最も大西洋寄りにある産地で、ミュスカデ種から造られる爽やかで軽快な白ワインです。

メロンの香りに似た吟醸香も感じられます。
みんな真剣に香りをとっていますね。

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ふた皿めはサーモンのハーブ仕立てのムニエル、4種のキノコのソテー添えです。
シュプレームソースでいただきます。

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お店の方からお料理の説明をしていただいています。
美味しくて、食べるのに夢中かも?(笑)

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白ワインはプイィ・フュメ。
ソーヴィニヨン・ブラン100%です。

ロワールのソーヴィニヨン・ブランといえばサンセールが最も有名ですが、
このプイィ・フュメはロワール河をはさんでサンセールの対岸にある産地です。


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サンセールが刺身やカルパッチョなどに合うのに対し、
プイィ・フュメはどちらかというとグリエやムニエルのような火を通した魚に合うといわれています。

この
肉厚で美味しいサーモンのムニエル、プイィ・フュメに合わないはずがありません。
見事にマリアージュしていました。

美味しい料理に、参加者の皆さん同士の会話もはずんでいきます。

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3皿めは牛もも肉のブルギニオンバターのせ、焼きリンゴと赤ワインのソースです。

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お肉そのものは味付けを主張せず、素材そのものを活かしたやさしい味わい。
これにブルギニヨンバターと、お肉の下に隠れている焼きリンゴが味を加え、絶妙なハーモニーを醸し出します。

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ワインは赤ワイン2種類をほぼ同時にサーブしました。

ひとつはソミュール・シャンピニー。
カベルネ・フラン種100%の、柔らかでしなやかな口当たりのミディアムボディの赤ワインです。
すこしピーマンを思わせるベジタブルフレーバーがあり、どことなく田舎的な素朴さを感じさせるワイン。
ほんとに柔らかい。なんだかホッコリする?赤ワインです。

もうひとつは、サンセールの "赤ワイン"。
サンセールといえば白ワインが世界的に有名ですが、今回はあえてサンセールの赤を選んでみました。
ピノ・ノワール100%です。

"ソーヴィニヨン・ブランの魔術師" との異名を持ち、秀逸な白ワインの造り手として知られるパスカル・ジョリヴェ。
その彼が造った赤ワインで、非常にピュアでエレガントな味わいです。
チェリーやラズベリーをかじったときのようなキュンと来る酸味とともに、意外に果実味にコクがあり、一種の旨みを伴う上質な口当たり。

どちらの赤ワインも料理によく合いましたが、
少々タンニンもあるカベルネ・フランは素材感のあるお肉と、ピノ・ノワールはブルギニヨンバターや焼きリンゴの複雑さととくにマッチした・・・というと、こじつけ過ぎでしょうか ^^

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宴もたけなわで皆さん盛り上がっているようです。
楽しい夜はまだまだ続きます。
今回も予定時間を30分ほど過ぎてしまいました。。

ほぼ毎月恒例の、VASHON日本橋兜町でのお食事つきワインセミナー、
次回は 2月15日(木) 19時から開催します。
テーマは

ローヌ渓谷の太陽の恵みをたっぷり受けた陽気なワインと美味しい料理を楽しむ会
で、ローヌ地方のワインをセレクトします。

ご興味のある方、ぜひご参加ください。
バイザグラスのスタッフ一同、あなたとの出会いを楽しみにしています。

(バイザグラス株式会社 代表取締役・ソムリエ 松沢裕之)

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昨年はありがとうございました ~「バイザグラスの年忘れワイン会」のレポートです!

バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

遅ればせながら、昨年末の「バイザグラスの年忘れワイン会」の模様をレポートします。

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12月27日(水)の夜、東京・港区芝にて「バイザグラスの年忘れワイン会」を開催しました。
会場はキッチン付きのイベントスペース「三田バル」です。

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ぼくたちが用意したワインのほか、ゲストの方々がご好意でお持込みくださったワインもいろいろ。
フランス、イタリア、スペイン、ニュージーランド、オーストラリア、それに日本ワインやカナダのアイスヴァインなどもあり、一年の締めくくりに相応しく、とてもバラエティ豊かなワインを楽しめる会となりました。

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シャンパーニュで乾杯~っ!
ぼくたちの「ワイン入門」セミナーでお馴染みの、ルイ・ロデレールです。

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「忘年会」ではありますが、「ワインセミナー」でもありますので、
ワインの説明もさせていただきました。

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基本を忘れずに・・・きちんとテイスティングも行います。
外観をチェックして、香りを取っています。

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3月から始めたバイザグラスのワインセミナー、今回はちょうど第20回目の会でもありました。
記念に「20」と描かれたケーキに灯されたロウソクを、ふーふーっ。
なんだかお誕生日みたいですね ^^

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今回の忘年会セミナーにご参加のゲストは、常連のお客様が中心でした。
お酒も入り、会話も弾みますね。

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なごやかに会は進み、美味しいワインと食事と会話を楽しみました。
気づけばあっという間に3時間以上・・・予定していた時間もとっくに過ぎていました(汗)

2017年3月から始めた、ぼくたちバイザグラスのワインセミナー。
皆さまのおかげで20回、続けることができました。
ありがとうございます。

2018年もさまざまなテーマでワインセミナーを開催します。
より楽しく充実したワインイベントを、より安定的に開催できるバイザグラスになるよう、頑張ります。

新年第1弾のワインセミナーは、1月18日(木)に開催します。
ロワールの大河が育む個性豊かなワインと美味しい料理を楽しむ会

VASHON日本橋兜町で開催する、お食事付きワインセミナーです。
ぜひご参加ください。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

(バイザグラス株式会社 代表取締役・ソムリエ 松沢裕之)


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ヴィンテージ・シャンパーニュ(ミレジメ)は好天に恵まれブドウが十分に熟した年だけ、その収穫年のブドウのみから造られる希少価値の高いシャンパーニュです

バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

ヴィンテージ・シャンパーニュは、ブドウが十分に熟した年だけ、過去のリザーヴ・ワインをブレンドすることなく、完全にその収穫年のブドウのみを使って造られるシャンパーニュです。

ヴィンテージ・シャンパーニュはフランス語でミレジメ Millésimé とも呼ばれます。

1995年以降のシャンパーニュ地方(というよりヨーロッパ全体)の気候はそれまでの通常よりもかなり暖かく、シャンパーニュ生産者はほとんど毎年のように(2001年は例外として)ヴィンテージものを造るようになっています。

すでに述べたように、
もともとシャンパーニュ地方の気候はブドウ栽培地域としては極めて冷涼です。
1990年代前半の状況はあまりに "典型的" だったようです。
1991、1992、1993、1994年はいずれも特筆すべきもののない年で、ヴィンテージものを造った生産者はほぼありませんでした。

さらに遡って1980年代について調べてみると、シャンパーニュ地方は "例外的" な好天候に恵まれ、多くの生産者が1981年から1990年まで毎年のように(1984年と1987年を例外として)ヴィンテージものを造っていたようです。

1995年以降は良いヴィンテージが続きました。
とくに1996年は秀逸でした。
それに続く1997、1998、1999年の3年も良い年でした。

2000年と2003年は並程度の年とされていますが(とくに2003年は夏が暑すぎたようです)、2002年と2004年は良いヴィンテージでした。
とくに2002年は1996年以来のグッドヴィンテージとされています。

ヴィンテージ・シャンパーニュの法定最低熟成期間は3年とされていますが、シャンパーニュ生産者の多くは風味と複雑さを高めるために4~6年くらいは熟成させています。

良いヴィンテージのシャンパーニュは長期熟成能力に優れています。


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 ▲ポル・ロジェ・サー・ウィンストン・チャーチル2002年


ぼくは昨年(2016年)、2002年もののポル・ロジェ・サー・ウィンストン・チャーチル Pol Roger - Sir Winston Churchill を自宅で開けてみました。
14年経過していても非常に力強さを保っており、かつスモーキーな熟成感も出ていて、その複雑なバランスがさすがだなあと感動した覚えがあります。

シャンパーニュの生産者は収穫年ごとにヴィンテージものをつくるかどうかを慎重に判断します。

その際に考慮される最重要な要素は、もちろんその収穫年のブドウの品質の良し悪しですが、
それ以外にも判断材料となる事柄が主に2つあります。

● 将来のノン・ヴィンテージ用のリザーヴ・ワインとして使用するために、あえてヴィンテージものを造るためには使わずにキープしておく必要性。
(なんだかんだいっても、彼らの売上のうち約85%はノン・ヴィンテージものなので。)

● そのヴィンテージもののスタイルが、彼らの基本的な「ハウススタイル」に合致するかどうか。
(たとえば1989年はなかなかの良年でしたが、シャンパーニュ生産者の中には、その年のブドウから造るシャンパーニュは酸度が低くてマイルドすぎるのでヴィンテージものを造らない、という決断をしたところもありました。)

単にその年のブドウが良いからという理由だけでヴィンテージものを造るわけではなく、こうした要素を慎重に考慮して総合的な見地から経営判断を行っているのですね。

ヴィンテージもの・・・なるほど高価なはずです。。
よほど特別なときでないと、なかなか開けられませんね (^^;

(バイザグラス株式会社 代表取締役・ソムリエ 松沢裕之)

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シャンパーニュのほとんどはヴィンテージのないノン・ヴィンテージものです ~ シャンパーニュ生産者は複数年のワインをブレンドして自社らしい味わいを毎年維持するよう努めています

バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

通常のシャンパーニュは複数年のワインをアッサンブラージュ(ブレンド)してベースワインを造るので、ヴィンテージがラベルに記載されていません

レストランのワインリストでも一般のワインにはヴィンテージが書かれていますが、シャンパーニュのページにはヴィンテージが書かれていないか、もしくは単に N.V.(Non-Vintageの略)と書かれています。

シャンパーニュ全体のうち85%くらいはノン・ヴィンテージものです。
ノン・ヴィンテージのシャンパーニュは、ワイン飲みの間では略して「ノン・ヴィン」と呼ばれたりしますね。

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 ▲ルイ・ロデレールのブリュット・プルミエはノン・ヴィンテージ

ノン・ヴィンテージものの典型的ブレンドは、3分の2ほどが黒ブドウ(ピノ・ノワールとピノ・ムニエ)で3分の1ほどがシャルドネです。
たいてい3年かそれ以上にわたる収穫年のワインがブレンドされています。
その各ヴィンテージのワインも30~40ほどの異なる村のものがブレンドされます。
シャンパーニュ造りにおいては必然的に、このブレンドを行う人がキーパーソンとなります。

どのシャンパーニュ生産者もノン・ヴィンテージものに関して、自社のスタイルを表現するのに最もふさわしいブレンドを行っています。
エレガントで繊細さの感じられるものを造る生産者もあれば、果実味を前面に出した造り方をする生産者もありますし、ボディや力強さ、熟成能力のあるシャンパーニュを造る生産者もあります。

自社のスタイルを一定に維持し続けることはシャンパーニュ生産者にとって非常に大切なことです。
なぜならワイン飲みたちは自分自身の好きなシャンパーニュに慣れ親しんでおり、年が変わろうと常にその同じ味わいを期待するからです。

ノン・ヴィンテージのシャンパーニュの法定熟成期間は最低15ヶ月間ですが、主要シャンパーニュ生産者の多くはノン・ヴィンテージものでも2年半~3年くらい熟成させてから出荷しています。
このように追加的な熟成期間を設けているのは、ブレンドがよく馴染んで落ち着くための時間を確保するとともに、ワインの風味や複雑さを高めるためです。

もし自宅にワインセラーのような良好な保管場所があるなら ノン・ヴィンテージのシャンパーニュでも購入後1~3年くらいは熟成させることも可能です(そうすることによって風味がより良くなる場合があります)。

ノン・ヴィンテージのシャンパーニュはたいてい1本4千円前後から8千円くらいの間で見つけることができます。
大規模なお店はいくつかの主要ブランドを大量に仕入れていますので、手頃なノン・ヴィンテージものを探すのはそれほど難しくないと思います。

(バイザグラス株式会社 代表取締役・ソムリエ 松沢裕之)

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冷涼な気候、石灰質の土壌、ブドウ畑の豊富さ、古くて奥深い貯蔵庫、長いスパークリングワイン造りの歴史・・・これらがシャンパーニュを特別なものにしています

バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

シャンパーニュ地方の気候はとても冷涼で、ブドウの栽培にはギリギリのレベルです。
ブドウが十分に熟すかどうか、きわどい年もあります。

こうした気候のため、比較的温暖な年であってもブドウは酸が高くなります。
通常のワインであれば "残念" な状況になりそうですが、シャンパーニュにとっては冷涼な気候がよいのです。

冷涼な気候と白亜質で石灰質の土壌が、シャンパーニュの素晴らしさを形づくる一番重要な要素となっています。
このほかにもシャンパーニュが他のあらゆるスパークリングワインと違う点が3つあります。

● ブドウ畑の数と種類の豊富さ
・・・シャンパーニュ地方には300以上の畑があり、ベースワインのブレンドに幅広い選択肢を提供しています。

低温で奥深い、石灰岩のワイン貯蔵庫
・・・多くはローマ時代に造られたもので、シャンパーニュはこの中で何年にもわたって熟成します。

長いスパークリングワイン造りの歴史
・・・シャンパーニュの人々はここで300年にわたりスパークリングワインを造ってきました。

これらの要素が折り重なって、微小で優雅な泡、風味の複雑さ、余韻の長さを持ったエレガントなスパークリングワイン、シャンパーニュが生まれるわけですね。

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 ▲シャンパーニュの貯蔵庫

ところでシャンパーニュはたとえ開栓前であっても、あまりに長い間冷蔵庫に入れておくことはオススメしません。
1週間も入れておいたら冷蔵庫の低温のために風味が平板になってしまうおそれがあります。
また冷蔵庫のモーター振動はあらゆるワインにとって好ましくありませんが、とくにスパークリングワインやシャンパーニュには大敵です。

もうひとつ余談ですが、シャンパーニュの主要消費国について。

シャンパーニュの消費量が一番多い国は、やはりフランスです。
シャンパーニュ全生産量のうち6割近くがフランス国内で消費されます。

フランス国外については、
近年のデータを見ると、イギリスのシャンパーニュ消費量はダントツで、シャンパーニュの最大の輸入国です(2位のアメリカの倍近く)。
アメリカ、ドイツ、日本、ベルギー、イタリア、オーストラリア、スイスなどがこれに続きます。

なお、いわゆるプレステージ・シャンパーニュ(ドン・ペリニヨンなど高級物)の輸入量だけに絞っていえば、アメリカが世界で一番で、日本は世界2位となっています(3位はイギリス)。

ふむふむ・・・日本人はやはりシャンパーニュが大好きなんですね ^^

(バイザグラス株式会社 代表取締役・ソムリエ 松沢裕之)

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フランスのシャンパーニュ地方のものだけがシャンパーニュ ~ ランスの町を主軸にモンターニュ・ド・ランス、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ、コート・デ・ブラン等の地区で生産されています

バイザグラスのソムリエ松沢裕之です。

シャンパーニュ。
これほど「めでたい」イメージを想起させる言葉がほかにあるでしょうか?

世界のどこの人たちも、何か「めでたい」ことをお祝いをしたいときは、きっとこう言うのではないでしょうか。

「シャンパンで乾杯だ!」

(「アイスコーヒーで乾杯だ!」とは言わないですよね・・・あまり ^^)

「シャンパーニュ」とは、実際にはフランスのシャンパーニュ地方で造られたものだけを指します。

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 ▲ドン・ペリニヨン

オーヴィレール修道院の醸造長だった僧侶ドン・ペリニヨンは、シャンパーニュそのものを発明したわけではありませんが、シャンパーニュを製造するための重要な技術をいくつか開発しました。

彼は、たとえば黒ブドウから透明な果汁を得て白ワインを造る方法を完成させました。
最も重要なものとしては、彼は様々な村のブドウから造られたワインをブレンドして複雑なベースワインを仕込む、アッサンブラージュの技法を開発し、洗練させました。

シャンパーニュ地方はフランス国内では最北のブドウ栽培地です。

主要シャンパーニュハウスの多くは、歴代フランス国王の戴冠式が行われた歴史を持ちジャンヌダルクともゆかりのある大聖堂がある町、ランス Reims に拠点を置いています。
もうひとつ重要な町はランスの南に位置するエペルネ Epernay で、こちらに拠点を置くシャンパーニュハウスも多数あります。

ランスとエペルネの周辺に主なブドウ畑エリアが広がっています。
とくに重要な生産地区は北から順に次の3つで、「北部重要3地区」と呼ばれます。

(1) モンターニュ・ド・ランス Montagne de Reims
 ・・・ピノ・ノワールが中心

(2) ヴァレ・ド・ラ・マルヌ Vallée de la Marne
 ・・・シャルドネが中心

(3) コート・デ・ブラン Côte des Blancs
 ・・・ピノ・ムニエ(黒ブドウ)が中心

シャンパーニュ地方では、各村(コミューヌ)が21段階に格付されています。
そのうち最高の格付けを持つ17村のことを一般にグランクリュ村と呼び、すべて北部重要3地区にあります。

地区ごとのグランクリュ村の数は、
モンターニュ・ド・ランス地区に9村、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区に2村、コート・デ・ブラン地区に6村です。
(※グランクリュ村の一覧を文末に示しました。)

ほとんどのシャンパーニュはピノ・ノワールシャルドネピノ・ムニエの3種のブドウのブレンドで造られます。
ピノ・ノワールはシャンパーニュにボディ、骨格、深みを与えます。
ピノ・ムニエは若いうちから楽しめるように柔らかさ、フローラルさ、果実味を与えることに貢献し、
シャルドネは繊細さ、果実味、エレガントさ、熟成能力に寄与しています。

地区ごとのグランクリュ村は下記の通りです。

(1) モンターニュ・ド・ランス (9村)
 ①アンボネ Ambonnay
 ②マイィ Mailly
 ③ルヴォワ Louvois
 ④ボーモン・シュル・ヴェスル Beaumont-sur-Vesle
 ⑤ブジ Bouzy
 ⑥シユリ (シルリ) Sillery
 ⑦ヴェルジ Verzy
 ⑧ヴェルズネ Verzenay
 ⑨ピュイジュー Puisieulx

(2) ヴァレ・ド・ラ・マルヌ (2村)
 ①アイ Aÿ
 ②トゥール・シュル・マルヌ Tours-sur-Marne

(3) コート・デ・ブラン (6村)
 ①アヴィズ Avize
 ②オジェ Oger
 ③メニル・シュル・オジェ Mesnil-sur-Oger
 ④ワリ (オイリー) Oiry
 ⑤シュイィ Chouilly
 ⑥クラマン Cramant

(バイザグラス株式会社 代表取締役・ソムリエ 松沢裕之)

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